BLOG

雪囲いにおける考察シリーズ⑧

2022年2月20日 / 福井 デザイン

自分でもこんなに続くとは思ってませんでしたが、雪囲いシリーズ8回目です。それだけいくつもの種類、考え方の雪囲いが存在するってことですね。

IMG_5633.JPG

今回は、池田町稲荷(平野部)、国道沿いの雪囲い。支柱は垂直型で、頭部は軒先の金物に差込み、脚部は据置き。面部は胴縁に波板をビス留めしてパネル化し、それを単管に引掛けたもの。これにより「垂直型上端金物差込み下端据置き工法/波板胴縁ビス留め引掛け工法」であることが分かります。

IMG_5635.JPG

支柱頭部は、予め設置している金物(角型バンド)に差込んでいます。

IMG_5634.JPG

支柱脚部は、地面に据置き。コンクリートブロックが雪圧に耐える形をとっています。立掛け型に見えますが、構造上は垂直型。

IMG_5636.JPG

この雪囲いの特徴は、面部が支柱の間に挟まるよう設置されている点。雪囲いを薄くできるので、建物前面にスペースが無い場合は効果的です。

BRWB05216613F4D_000898.jpg

軒下を利用したい。でも道路境界と建物が近接している。そんな場合はこの手法がオススメです。

IMG_5637.JPG

シリーズ⑥でご紹介した雪囲い同様、引掛け式のパネル(W600×H1800)なので設置と取外しが容易にできます。道路沿いなので、安全面も考慮して作業時間は短縮したいですよね。

柴田
※写真撮影およびHP掲載については家主様の許可を得ております。