雪囲いにおける考察シリーズ⑥
新年明けましておめでとうございます。本日、1月11日は鏡開きの日。神様の魂が宿った鏡餅を食べて家族の無病息災を祈る日です。そして明日から寒波が再びやってくるという予報。そんな時に家を守ってくれるのが、、、そう、雪囲いですよね。少々強引でしたが、雪囲いシリーズ6回目です。
今回は池田町稲荷(平野部)、小豆書房の雪囲い。妻のお店なので難なく取材許可が出ました(笑)支柱は垂直型で、頭部は躯体に金物とビスで留められ、脚部は据置き。面部は胴縁に波板をビス留めしたもの。これにより「垂直型上端ビス留め下端据置き工法/波板胴縁ビス留め工法」であることが分かります。
支柱頭部は、予め設置している金物に沿わせてビス留め。
支柱脚部は、掃出し窓の段差を利用して据置き。垂直型の場合、この段差が雪圧に対抗します。→シリーズ②で解説
この雪囲いの特徴は、引掛け式ユニット(W800×H900)が存在する点です。誰でも簡単に引掛け設置可能。屋根の勾配方向の関係で窓の前に雪が溜まりやすくなっているため、大雪の際は大活躍します。
引掛けユニットを作ったのは、店内から雪景色を楽しめるようにという想いから。透明ポリカも「採光」という点では優れていますが、「眺望」という点では難あり。
立地環境にもよりますが、店舗の雪囲いは「眺望」の確保が重要になってきます。店舗のオペレーションも考慮しながら仕組みを決めるのが大事ですね。
柴田
※写真撮影およびHP掲載については店主様の許可を得ております。