BLOG

雪囲いにおける考察シリーズ③

2021年12月12日 / 福井 デザイン

ゴゴゴゴゴ・・・地震かと思ったら、メンテナンスを終えた除雪車が各所に配備されていくところでした。区の寄合いでも、屋外に駐車する際は除雪車の邪魔にならないようにと注意喚起があり、いつ降るのかとソワソワ。そんな中、今回は知人から「友達の家の雪囲いが面白いよ!」と情報提供いただき、取材してまいりました。

IMG_5263.JPG

こちらは、池田町池田(平野部)の雪囲い。手前は窓枠に直接受け金物を取付け、板を差込んだものなので「直接型/板材金物引っ掛け工法」。奥は立掛けた支柱(頭部も脚部も据置き)に受け金物を取付け、板を差込んだものなので「立掛け型据置き工法/板材金物引っ掛け工法」であることが分かります。※新たに、支持部を設けない「直接型」が加わりました。

IMG_5265.JPG

立掛け型の支柱頭部は、化粧垂木の間にすっぽり収まるように。

IMG_5264.JPG

支柱の脚部は土台に据置き。土台は建物との間で"つっかえ棒"の役割を果たしています。頭部脚部ともに据置きなので風で煽られると倒れやすい構造ですが、板の自重+風が抜ける構成により、そのリスクは小さい。

IMG_5250.JPG

今回の雪囲いの最大のメリットは施工性が優れていること。部材が少なく、工具不要で誰でも簡単に設置できます。明日雪が降る!っていう時にサッと設置できるのが魅力ですね。また、天気のよい日はすぐ取外して景色を眺めることも◎。せっかく設置したのに今年は全然降らんかった~汗ってことがありません。デメリットは雨雪の"吹込み"に弱いこと。雪圧による窓割れ防止に特化した形状と言えるでしょう。


実は、このお家で取材した際、家の奥に新しい雪囲いを新設中でして。。。さらに納屋にも新たな形状の雪囲いがありまして。。。こんなに雪囲いに興奮したことがあったでしょうか。次回もお楽しみに!

柴田
※写真撮影およびHP掲載については家主様の許可を得ております。