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kurumuグッドデザイン賞

2019年10月21日 / 福井 デザイン

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福井県高浜町の子育て世代包括支援の取組みが、グッドデザイン賞2019を受賞しました!

概要、講評はこちら
http://www.g-mark.org/award/describe/49732?token=Gwd7zjJCeS
http://mrhr.jp/works/kurumu.html


-「地域・コミュニティづくり」部門での受賞-
平成19年からスタートした、高浜町版の「ネウボラ」。自治体・各地域団体の垣根を越えた、横断的な子育て支援の取組みが評価されました。「kurumu」は子育て支援の拠点として、それらをつなぐ役割を担っています。弊社の理念である「建築を通して依頼主や社会、地域にとって大切な『価値』を創造する」を体現できました。

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実は、わたくし柴田は、学生時代に和田de路地祭に関わったのがきっかけで、卒業後は3年間高浜町で暮らしていました。飲めそうなくらい澄んだ海、路地と民宿の街並み、代々受継がれる伝統的な祭り、自然も文化も豊かな地。町内のどこへ行っても、子ども達を地域の大人達が見守る姿がありました。高浜町全体がまるで1つの家族のよう。(僕も大変お世話になりました)毎年多くの海水浴客を受け入れている高浜町には、外からの人も家族のように受け入れてくれる土壌があるのかもしれません。移住される方には安心ですよね。


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「kurumu」の計画においては、「遊び場ではなく親子が触れ合う空間を」「軽度なリスクは子どもの成長に必要」と、町職員さんや保健師さんとの考え方が一致し、短期間でプランが決まりました。子どもが利用する施設において敬遠されがちな「段差」や「死角」を積極的に取入れられたのも、「本当に子育て世代に必要な空間とは?」を一緒に追求できたからだと思います。完成から1年半、町内はもちろん、町外からも多くの子育て世代が訪れているとのこと。本プロジェクトに携われたこと、大変嬉しく思います。

-グッドデザイン賞とは-
グッドデザイン賞は、製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、私たちを取りまくさまざまなものごとに贈られます。かたちのある無しにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰しています。

-理念-
デザインの優劣を競う制度ではなく、審査を通じて新たな「発見」をし、Gマークとともに社会と「共有」することで、次なる「創造」へ繋げていく仕組みです。グッドデザイン賞では常に我々が向き合うべき根源的なテーマとして5つの言葉を「グッドデザイン賞の理念」として掲げています。

人間(HUMANITY) もの・ことづくりを導く創発力
本質(HONESTY) 現代社会に対する洞察力
創造(INNOVATION) 未来を切り開く構想力
魅力(ESTHETICS) 豊かな生活文化を想起させる想像力
倫理(ETHICS) 社会・環境をかたちづくる思考力
(グッドデザイン賞HPより抜粋 http://www.g-mark.org/)


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-クラウドファンディングへ挑戦-
今回のグッドデザイン賞受賞に合わせ、高浜町は2つのクラウドファンディングに挑戦!

「高浜町のオリジナル絵本をみんなに届けたい」
http://www.satofull.jp/projects/business_detail.php?crowdfunding_id=32
kurumuのオリジナルプロダクト「ハラペコしじみ」。高浜町の子育て世代へ配布したところ、大変好評だったことから増刷決定。文・イラストは、高浜町のデザイナー、釣本麻紀子さん(まるさデザインワークス)kurumuのパンフレット作成を担当されました。

「ワールドマスターズゲームズ「ライフセービング競技」をみんなで盛り上げよう!」
http://www.satofull.jp/projects/business_detail.php?crowdfunding_id=33
高浜町の和田海水浴場は、アジア初のブルーフラッグ認定のビーチ。2021年5月、生涯スポーツの国際総合競技大会「ワールドマスターズゲームズ(WMG)」の正式競技『ライフセービング競技』が開催されます。英語が話せるスタッフの人材育成費や大会運営費に充てられます。

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新米の季節。お米がウマい、ウマい。フトる。
柴田でした。