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浴室 2

2009年4月28日 / 部位

知人であるクニダムさんより、ちょっと分かり難いと指摘を受けたので、少々補足します。

まず、基材の動きについて。
RC造は躯体がかなり強固ですが、一般的な木造や鉄骨造は地震力に対して、家自体の動きが発生します。そうすると、躯体(柱等)と隙間があるユニットバスはあまり気にしなくてよいですが、在来工法の浴室は躯体と壁面の基材が一体となっている為、浴室の壁自体が動いてしまいます。また、木造の場合、乾燥収縮がある為に躯体や基材の動きが発生します。

浴室の第1次防水はタイル面ですが、目地を通じて水が浸透するので、下地に防水材が必要となります。その為、一般的にはFRPを採用するのですが、FRPの特性は剛性の高い膜ということです。動く躯体や基材に対して剛性の高いものは、その限界を超えると割れます。
それに対して、リボールマイティのような柔軟性のある素材は動きに追従するので、割れ難いということです。このことはバルコニーの防水材にも言えます。

そして、基材に合板ではなくダイライトを用いるのは、万一、防水材が切れた時にダイライトは無機系なので劣化が少ないと考えます。そして、断熱材も水を保有しやすいグラスウールではなく、水を保有しにくいパーフェクトバリアや羊毛を用います。更に、間柱等の下地材は防腐性能の高いヒノキや米ヒバを使っています。

以上、何重もの安全策を採用して初めて、在来の浴室をオススメしています。

T邸浴室.jpg

※このリボールマイティの存在を教えてくれたのは、大阪のタイル職人さんです。