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講演会 3日連続で行ってきました。

2009年3月16日 / デザイン 雑感

12日(木)は財団法人ふくい産業支援センター デザイン振興部主催の滝沢直己氏・宮永美知代氏による「日本のデザインとものづくり~宇宙での身体とコスチュームデザイン~」。
宮永氏による無重力状態での身体の変化の研究は興味深かったです。現時点では、まだまだ試行段階なのでしょうが、滝沢氏による服飾デザインがまだ「宇宙をイメージした」という表層的なデザインなのがちょっと残念...。でも、一流のファッションデザイナーとしての、新しい素材の使い方の事例やその手法には、技術者とは異なる可能性を感じました。プリーツプリーズ以上の革新的なファッションが生まれるのかも...。

13日(金)は㈱南陽主催でヤマギワの照明デザイナー山本氏による講習会。
基礎的なことから事例まで分かりやすく説明して頂く。今まで自分が知っていたことや経験してきたこととの、ちょっとした違いを理解できた。このちょっとの違いが専門家との違いであり、さすがに大きな効果を生み出している。

14日(土)は福井大学の学生が主催した建築家 西沢大良氏による講演会。
「現代建築のつくり方」として西沢氏の考える4つのポイントを軸に過去・進行中の作品を通して説明。ひとつひとつの言葉に重みがあり示唆に富んでいた。建築物としては頭より上の部分、一般的には余白やデットスペースとしての空間が、光を充満させた空間としていることが多い。ポイントの一つとして西沢氏が述べていた「魔術的」なものとして、その空間には近代物理学・社会が否定したエーテルが満ちているのかも知れない...。
業界に蔓延する「ホワイトキューブ」を「死に至る病」と称したのには、笑ってしまった...。

講演会等にはジャンルを問わず、興味深いものには出掛けております。
自分と異なる視点を知り、世の中の情勢を見ることは勉強になります。