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リアル・ジャパン

2009年1月 7日 / ハコア

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昨年、竣工した山口工芸(ハコア)の市橋さんから連絡を頂き、AOSSA8Fで開催中のリアル・ジャパンの展示会へ。前回開催に続き2回目。

村松文彦氏の作品は前回と同様、かなりのインパクトがある。花と花器が各々の艶やかさを増幅させ、一体となり、高貴で妖艶な存在となっている。

また、下村漆器店の下村社長に説明して頂いた、鯖江の沈金師 窪田嘉晴氏の作品も凄かった。非常に抑えた構図ながら、常人ではない技術によって製作された酒器一式は、小さな漆器なのに日本刀のような凄味があった。こんな器で酒を飲むと織田信長の気分になりそう...。

そして、ここに展示されている木地の多くを製作したのが、山口工芸の山口会長(伝統工芸士)と市橋社長。ハコアというブランドには確かな技術によるバックボーンがあるのを再確認。
漆器は何人もの専門の職人が携わるのが面白い。陶芸と違い、署名性をあまり感じない。建築においても署名性を極力感じないモノをつくっていきたいと思う。

はっきり言って、こんなのナカナカ見ることができません。
9日金曜日まで開催しているので、是非。