BLOG

雪囲いにおける考察シリーズ⑤

2021年12月25日 / 福井 デザイン

今夜からまた降ってきますね。池田町はもうチラチラ舞ってきました。先週の雪よりも降るらしくドキドキしているそんな中、雪囲いシリーズ5回目です。

IMG_5258.JPG

こちらは、池田町池田(平野部)の納屋の雪囲い。実は屋根と雪囲いを兼用しています。水上側は蝶番で支持され、水下側の支柱を外すとパタンと倒れ、雪囲いに変形。面部は胴縁に波板をビス留めしたもの。これにより「蔀戸型/波板胴縁ビス留め工法」であることが分かります。新たに「蔀戸(しとみど)型」が加わりました。"蔀戸"とは、寝殿造などに用いられた、はね上げ式の建具です。

IMG_5259.JPG

水上側の蝶番。1間(1,820mm)ごとに設置され、雪囲い変形時は自重を負担します。

IMG_5261.JPG

水下側の支柱頭部。栓で引っ掛けているだけで、簡単に取外し可能。

IMG_5262.JPG

脚部も同じ仕組み。

BRWB05216613F4D_000869.jpg

屋根の下地は18mm厚の胴縁を格子状に組み(長辺@910、短辺@455)、軽量化を図ることで蝶番への負担を軽減。雪囲い変形時は"べた付け"になるので、雪圧に対して薄い胴縁でも十分なのです。屋根の時は多少たわみますが、雨水処理には問題ありません。

普段は作業場確保のために、冬季は納屋の保護のために、最低限の機能を担保する合理的な雪囲いです。トランスフォーーーーム!!

柴田
※写真撮影およびHP掲載については家主様の許可を得ております。