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超音波探傷検査

2016年6月13日 / ヒュッテナナナ

柴ちゃんの現場レポートです。
先日は、ヒュッテナナナに使用される鉄骨の
溶接部分の超音波探傷検査でした。

前回は仮組検査(簡易な溶接、部分的溶接)で、
今回は本溶接(必要分がしっかり溶接されたもの)の検査です。

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溶接部分に超音波をあてて、空気が入ってないかチェックします。
特に空気が入りやすいのは溶接部の角や、溶接金属の継ぎ目で、その部分を念入りに。
空気が入ると溶接不良になってしまいます。

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図のように、平らな場所から角度をつけて超音波をあてます。


DSC04104.JPG

少し濡れているように見えるのは「ミタエコー」というグリセリンの一種で、
これにより、超音波の通りがよくなります。
妊婦さんのお腹の中を見る時に、お腹に塗る液体と原理は同じです。
ただ、この液体は水性なので、油性塗料を塗る前には水でしっかり拭き取る必要があります。
拭き取らないと、時間経過とともに塗料が剥がれてきます。


DSC04109.JPG

その後、溶接後に部材にひずみ(部材の曲げ、延長、短縮)が生じていないか
計測により確認しました。

IMG_1921.JPG

現場は、基礎のコンクリートが固まり、型枠をはずし、
砂利と土で埋められました。
そしてまもなく、鉄骨が現場へ運ばれ、組み立てられます。


柴田でした。