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コンクリート打設

2016年5月31日 / ヒュッテナナナ

柴ちゃんの現場レポートです!
今日はヒュッテナナナの現場で、コンクリート打設がありました。

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奥に見えるのは、コンクリートポンプ車といって、
長いアームが伸びて、コンクリートを圧送できる車です。

でもすぐに打設はできません。
打設前に必ずチェックしなければならないことがあるのです。
コンクリートのスランプ値、空気量、温度を計測します。

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スランプ値とは、コンクリートの柔らかさを決めるもので、
コンクリートが自重でどれだけつぶれるかを計測します。(写真左)
柔らかいほど、コンクリートが流れやすくなり、打設が容易になります。
しかし、柔らかすぎると強度低下につながります。

空気量とは、文字通りコンクリート中に含まれる空気の量のことです。(写真中)
空気が入っていることで、コンクリートが流れやすくなり、打設が容易になります。
しかし、多すぎるとこれもまた強度低下につながります。

写真右の筒状のものは、試験体といって、
打設されたコンクリートが硬化して強度が確保されているか、確認するためのものです。
この試験体に加重を与え、どのくらいの加重で破壊するかを確認します。
現場の基礎を破壊するわけにはいかないので、このような方法を取ります。

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ちょっとここで小ネタを。
スランプ試験機の土台はハート型でした。ハート型は倒れにくいそうです。
朝から少し、幸せな気分になりました。

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そして、もう1つ。打設前にやっておかなれけばならないことは、散水です。
鉄筋についたゴミを流し落とし、鉄筋とコンクリートの付着を良好にします。
また、型枠にある程度水分を含ませ、コンクリート中の必要な水分が無くなるのを防ぎます。


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さて、いよいよ打設開始。
バイブレータという振動棒を使用し、コンクリートを流しやすくします。
特に、角や交差する部分、打継ぎ部分は念入りにします。
しかし振動を与えすぎると、骨材とセメントが分離する原因になるので要注意。

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これは打設中の写真。
昨日の記事で「かぶり厚」の話をしましたが、
鉄筋の表面から、型枠の黒い線までが基礎上端のかぶり厚になります。
この厚みが、鉄筋の錆化を防いでくれるのです。

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そして、コンクリートを流しこんだ場所を、
表面が水平になるように、コテでおさえていき、打設が完了です。

職人さんたちの良い腕と連携作業、
ずっと見ていたくなるほどでした。
次回は、鉄骨の工場へ行ってきます。
柴田でした。