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福井駅西口再開発

2009年5月30日 / 福井

毎日のように新聞にも駅前の再開発が記事に載る。

現在、補助事業として、駅周辺の特定の地域に店舗・サービス業の出店をする場合のみ、資金援助がある。ただし、それ以外の業態の事業については補助事業を受けられない。観光地や大都市と同じような物販や飲食店だけが並んでも、利用する人が少ないんだから「ニギワイ」は生まれない。いや、そもそも「ニギワイ」って...。

ある偏った日常の光景がそこにあるだけでは、永続的な「ニギワイ」とはならないのでは...。白くてピカピカな駅前が出来つつあるけど、そんな健康的な都市って魅力を感じない。例えば、身体を鍛える為には街中のフィットネスジムに車で行くかもしれないけど(家→車→店舗→車→家。まさしくドアtoドア)、そこには「健康の森」のように散策する楽しみがない。駅前も物販・飲食・映画館・役所・図書館といった「目的」だけを集積すればよいのではなく、「そこにいることの楽しさ」がないと...。

福井も他県と同じように観光立国という言葉を掲げている。観光立国というキーワード自体に異論はないけど、「県都にふさわしい駅前を」ということで整備した、ツルツルピカピカの「福井らしさ」のない景色や、名所旧跡だけで人を呼び込むのでは...。
以前、武生にある「蔵の辻」をつくるにあたって中心となって活動された方と話す機会があり、その方から聞いた言葉が「観光地をつくる目的があった訳ではない、住んでいる自分達が楽しい場所を作りたかった」。

もちろん、全てのことが「1か0」かで成り立つ訳ではなく、バランスの上に成立するだろうけど、「福井の良さ」を盛込んでいかないと、「仏つくって魂入れず」となってしまう。じゃあ、福井の良さって何か...。そのひとつとして、物事が過剰にあふれていないことが言えるのではないか(民放テレビも2局だし)。物事の多くが自分の身の丈にあうことによって、「住みやすさNO.1」という評価があるように思う。

現在、福井市は市福祉会館を西口再開発ビルに入れることを検討している。おそらく、発想の経緯は違うところから来ていると思うけど、これからの日本は高齢化社会になっていくことや「住みやすさNO.1」を考えると、すごく発展性・柔軟性のあるようにも思う。福祉会館の「機能」をビルに入れることだけで満足するのではなく、「福祉」のソフト・ハード両面も駅前全体や県都の施策に盛込んでいけば、「福井らしい」居心地のよいものとなりそう。もちろん、「福祉」だけじゃダメだけど、大きく謳える言葉ではある。そもそも、「観光立国」ではなく、他県より抜きん出る必要もない「福祉立国」や「住みやすい立国」で、まず、県民に対して、福祉が充実した住みやすい県となることが重要なんだと思う...。


ちょっと、とりとめもない文章になってしまいました。
思い浮かばないかもしれないけど、具体的な提案は後日...。