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相手から答えをひきだす

2009年5月12日 / 雑感

建築をつくるにあたって、様々な職種の人々が「  」のもとに集まり、ことにあたります。そして、設計業務においても様々な人々が関わります。その時、いつも気をつけているのは他者の意見を引き出すこと。

学生時代+2~3年くらいは「自分の案」というのに固執し、我を通したりしていましたが、そんなコダワリなんて、何の役にも立たない浅はかなモノでしかないと感じるようになりました。

ですから、現場においては監督や職人さんに「ここ、どうしたら良い?」、「アーしたいけど、コーできないですか?」と聞いて意見を求めています。そして、設計においても"積極的な他者の考え"を求めるようにし、施主の「カタチの見えない要望」を聞き、それをコロコロと転がして御仕着せではない提案をするようにしています。
(施主や他者の提案が的を得ていると、たまにジェラシーを感じるのがマダマダダだなと思うのですが...。)

佐藤可士和さんが言っていたように「相手から答えをひきだす」。
施主や協同者に、そのような姿勢で取組み、また、自分の「答え」も他者から「ひきだしてもらう」。そんなことを信条として仕事をしています。このことに気付かせてくれたのは、以前の勤め先の所長である祖父江義郎さんや、手伝いをさせてもらった某事務所の環境や人々。そして、今までの施主や職人さんかな...。

そのような姿勢じゃないと長続きしないし、社会的にも面白くありませんから。