BLOG

農家組合 そして 林家組合

2009年2月 9日 / 日常

8日、日曜日の午前はJAの営農座談会。

農業の問題は多岐にわたる。つい最近、大規模営農による高効率化をはかろうとしていたが、
あまりにも極端な施策だった為、小規模農家へのケアも今後行われるようだし、減反や流通の自由化の話も色々議論されている。
他の産業や建築でも同じなんだけど、何か一つをすることで抜本的に問題を解決するのは難しい。色々なことを試してみて、その中でバランスを取りながら成立させ、その状態を継続していかなくてはいけない。その為には考え方はブレても良いのではないか。これが正しいと思い込んで邁進していくことが危ういこともある。常に立ち位置を確認しないとね。

午後は森林組合にて林家組合長等の会合。

昨今の林業には様々な助成金制度がある。間伐、枝打ち、GPSによる境界の明確化等々...。
その助成金を使えば、自己負担が本当に少なくて済むようだし、間伐材により利益がでることさえあるそう。その為には地域の協力により施業の集約化が必要なのだけど、それが難しい。集落には色んな人の思惑や経緯があるから、中々まとまらない。そんな個人のことより、次代の為にどうしたら良いかを考えて欲しいのだけど...。

最近、ニュースで林業の就職説明会が取り上げられたり、林業のスペシャリストがNHKのプロフェッショナルにも登場している。農業にもいえることだけど、一時期の二進も三進も(この字は漢字変換して初めて知りました...)行かないイメージしかなかった状態ではなくなった。後継者不足は相変わらずだし、様々な点で待ったなしの状態が続いてはいるけれど、機械の発達や助成金の施策により、地力がついてきたのではないかと思う。

食料自給率の問題や地球温暖化、土砂崩れなどの災害対策、就職問題等、様々なことに対して、農業・林業が応えられることがある。どんな産業にも魅力や能力があり、それらを単体で考えるのではなく、他の産業を含めたネットワークで考えれば色々な事ができそう。

集落の農家・林家組合長をまだ1年しか務めていないけど、ちょっとずつ色々な事が見えてきた。このような役も意外と楽しいです。