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ハコア社屋2017

漆器の産地である河和田。その中で培ってきた技術を活用し、今までの木地屋とは異なる分野へ挑戦している企業、有限会社山口工芸。そのCI(コーポレイトアイデンテティ)に相応しい建築です。

依頼内容

2007年に最初の社屋の依頼を頂きました。当時は工場や倉庫が分散しており、効率の悪さの解消と事務やアンテナショップ機能の強化を図るための整備。当時は社員10人くらいの会社でしたが、この10年の間にリーマンショックがありながらも飛躍的に成長をされ、現在は100人以上の会社になっています。今回、その社屋が手狭になったために旧社屋に隣接した、新たな社屋をつくるプロジェクトとして依頼を頂きました。

アイデア

社長をはじめ、社員の皆様でつくりあげたハコアというブランド。商品のもつ端正なフォルムや素の素材感。そのようなものが建築においても必要とされました。木造3階建ての外壁にはノコ引仕上げの米杉と黒い左官。そしてバルコニーの手摺形状を工夫することで外形をよりシンプルな箱形状にみせています。その結果、端正な外観を得て、ブランドと合致した建築となっています。

価値

有限会社山口工芸は確かな製造技術をもとに企画・デザイン・販売を社内で行う企業であり、10年前の社屋は、その多様な業務を外に伝える為の建築でした。今回の建築は、そこで働く社員の皆様やハコアのファンである御客様に、会社のアイデンティティーを伝える建築としてつくりだすことができました。

右の建物が旧社屋。互いのエントランスを近接しています。

右の奥にあるのが旧社屋。

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