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「サステナブルな社会に向けて」

2011年10月22日 / 日常

本日は、ふくい産業支援センター主催の「サステナブルな社会に向けて」の講演会へ。

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㈱オープンハウス・東京造形大学の益田文和先生の今後の社会が向かうべき姿を示唆する言葉、一時的なファッションとしてのデザインはもはや価値はなく、これからの社会において必要とされるのは、様々な問題を抱えた社会に対しての永続的な解決を図るデザインだという点に非常に共感。

またアンバー・鈴木美恵氏の紹介する様々な外国や日本のエコデザインには、これらを事業として確立するために流通経路の確立や魅力的な商品へとブラッシュアップしているそれぞれのパワーを感じた。

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そして、㈱グランマの本村拓人氏は熱く活動されているインクルーシブビジネス(貧困層を重要なパートナーとして捉えたビジネス)や自然発生的デザイン、グラスツールイノベーション(草の根からの革新・発明)の価値に改めて興味を覚えた。

最近、日本でも展覧会が行われたチリの建築家アラヴェナ氏の作品・活動にも今回の講演に通じるものが多々あり、建築やデザインが社会とどう関わっていくべきなのか、大きな転換期にあることを再認識。

facebookのビジネスページにも書いているのだけれど、最近、以下のことをよく考えます。

私たちが生きている世界は、
様々な状況・条件・制約をもつ環境や社会に満たされています。
また、人と人の関係においても、
様々な気持ちや利害関係が複合的に絡みあって成立しています。

建築・デザインは「環境・社会・人」が抱える様々な関係性や諸問題を紐解いて整理し、
物事の解決を図る糸口となるものだと考えます。
決して、そのことによって全てのことを満足させたり、解決することはできないのですが、
「環境・社会・人」を潤すことができます。

そんな建築・デザインをうみだすことこそが、私達の使命だと考えます。

さあ、どう社会と向き合うか...。