美容室カペリへ

2016年3月28日

春は事業年度の切替のため、
記念式典やパーティーや歓送会やらが重なります。

3/19は三國湊プロジェクトの完成式典。
湊座やマチノクラでのパーティーのあと、魚志楼へ。
私は建築の統括・ディレクターとして事業に参加していましたが、
ここからがまた新しいスタートです!

3/26はヘリテージマネージャーの認証式+高嶋先生の退官記念講演+懇親会。
福井の講習会は3期で終わり。
今後、このノウハウを実践していく環境づくりが必須です。

3/27は足掛け3年の田原町相互乗入事業の完成式典。
(周辺整備は1年後完成予定)。
駅舎の設計者として、式典に参加してきました!

12931165_1045757915489408_5769613831343782928_n_R.jpg

そして、4/9にはレストランLULLのプレオープンイベント。

そんな感じで、ちょっと人目につく機会が多いので、
久々に身だしなみを整えようと思い、カペリへ。
普段は、子供たちの塾代を稼ぐために、
自らバリカンで短くしていた私。

やはりプロは違いますね。
ニューまるやまになった気分です。 いや、スナイパーか...。

『福井市福町にある美容人生を楽しみながらヘアケアを考える美容室カペリのブログ』

45歳のニュー坂尻氏、これからも楽しみです。

神山視察

2016年2月18日


2/13.14は、
三國湊町家プロジェクトを運営している三國會所の方らと、
徳島県にあるウワサの神山町へ。

ここは、お遍路文化が社会に根付いています。
まちの風景の中にこんな感じのものがチラホラ。
DSC03367_R2.JPG

そして、茅葺屋根(板金で覆っているが)がいたるところに残っています。
DSC03519_R2.JPG

複数の川沿いにできたまち並みは、石や斜面とともにつくられている。
DSC03369_R2.JPG

DSC03456_R2.JPG

今回、神山町を案内してくださったのは、NPOグリーンバレーの廣瀬さん。
これは、そのショップ兼オフィス。
DSC03361_R2.JPG

宿泊施設とサテライトオフィスが集積された 「WEEK神山」
DSC03376_R2.JPG
縫製工場跡をシェアオフィス+コワーキングに。
DSC03382_R2.JPG
地元の方や、県外からやってきたシェフが一緒に働いています。
DSC03397_R2.JPG

そして、県外からやってきた手に仕事をもつ人たちの店。
オーダー靴屋「LICHT LICHT KAMIYAMA(リヒトリヒトカミヤマ)」
と惣菜屋「5・3・5(五味サンク)」。
DSC03413_R2.JPG

そして、「劇場寄井座」。林業で栄えた昭和4年から35年まで稼動。
今はグリーンバレーによりイベントスペースとして活用。
DSC03419_R2.JPG

夕食と宿泊を御世話になった 「カフェオニヴァ」。
ここも県外から来た方が運営。
DSC03435_R2.JPG

そして、ITのまち神山として知られることになった 「えんがわオフィス」。
DSC03440_R2.JPG

「Yusan Pizza」
DSC03509_R2.JPG

ここ神山町では、もともと1997年から「神山アーティスト・イン・レジデンス」が行われていました。
DSC03494_R2.JPG

お遍路文化や林業の隆盛衰退により住民の流出入があった神山では、
外部から入ってきた人たちに対して寛容な気質があるらしい。
私たちが行ったときも地元の方たちと新しく入ってきた方たちが、
ごく自然にひとつのコミュニティを形成していることが実感できました。

今、当事務所で抱えているいくつかのプロジェクトは、
まちづくりの要素を多分に含んでいます。
今回の視察は、プロジェクトに必要な要素や、
結果、生み出している『理想郷』を学ぶことができました。

あまりにもステキなまち、神山。

DSC03508_R2.JPG

このレポートをお届けしたのは、まるやまです。

スタッフの前田です。
今年の8月から丸山建築事務所で働いてます。よろしくお願いします。

最近のプロジェクトではハードの建築だけでなく、ソフト面として南越前町のまちづくりのお手伝いもさせていただいてます。
今回、デザイン事務所he/rbestの高山氏からお声かけいただき、私自身、当事務所以前にまちづくりの仕事をしていた経緯もあり、今回アドバイザーとして参加させていただきました。

ちなみに南越前町では今年、北前船主の館右近家離れの設計も担当させていただき、先日無事竣工しました。

南越前町は、南条、今庄、河野の3地区からなるエリア。
海の幸が豊富だったり、蓮が有名だったり、文化財が多く残っていたり、温泉が豊富だったり、歴史的街並みが残っていたりと、資源が本当に豊富なエリア。

今回のまちづくりプロジェクトは
屋台を使ったまちづくりプロジェクトという面白いテーマでプロジェクトがスタートしました。
オリジナルの屋台制作と住民ワークショップの開催を行いました。

南越前町の行政の方、住民の方々以外に
ワークショップコーディネータとして福井大学の田中先生
アドバイザーとして現在右近家離れでコーヒ店を営業されているKamei Coffee Roastarの竹森氏
屋台制作として家具職人Furniture Holicの山口氏
同じく屋台制作として鉄加工デザイン㈱TAYASUの田安氏
など様々な方が関わり、プロジェクトが進行しました。

当事務所ではオリジナル屋台の設計とワークショップのアドバイザーを担当させていただきました。

屋台のデザインは北前船ゆかりの地ということもあり、北前船で運ばれたという越前箪笥風の屋台を制作。移動できるモバイル屋台として、とてもいい感じに仕上がりました。
今後、様々な地域に出没する予定です。お楽しみに。

20151130_142916.jpg

IMG_1221.jpg

ワークショップでは住民のみなさんからいろんな面白い意見が出てきます。地域の自慢だったり、日常の風景の面白さだったり、みなさんやりたいことがたくさん。
そんなたくさんの意見の中で、現在悩んでいることや「面白そう」を抽出し、3つのプロジェクトができました。
1.日常の情報発信プロジェクト「ブログ:夜叉元吾郎のつぶやき」
2.地域の魅力をめぐる「私を探してプロジェクト」
3.地域の食の魅力を伝える「オラが町パンプロジェクト」

どのプロジェクトも参加者が楽しみ、すぐにでも実施できるプロジェクトだと思います。

IMG_1360.jpg

IMG_1355.jpg

IMG_1376.jpg

まちづくりの最小単位は自分の住んでいる周辺を楽しくすることかなと思います。周辺の魅力を再発見し、発信することが実は以外なところにヒットする可能性があります。南越前町はその資源がとても豊富だと感じました。
蓮の花、ほたる、冬になると雪囲い、屋根の雪下ろし、田倉までの道が雪のウォールで覆われるなど。
私自身が驚きと、発見が多すぎてこれまで以上に南越前町に興味津津。

今後がとても楽しみな南越前町です。

越前町 厨

2015年10月21日

先日越前町の厨(くりや)というところに古民家の改修の為現調に伺いました。

厨は日本海沿岸に位置する港町です。
日本海・港と言えば、カニ。まだ少し早いですが、解禁になるとカニでとても賑わいます。
厨01.jpg

さらには温泉が湧き出ているので、料理旅館がとても多いエリアです。
最近では、越前海岸水100%の塩「越前塩」を作られてる方などもいらっしゃいます。

町並みは細い路地が多く、歩いているといろんな発見・楽しみがあります。
カニが有名なだけに、マンホールもカニ。
厨02.jpg

建物の現調をしていると、見慣れない配管。厨地区は各家庭に温泉配管が渡っているらしい。
温泉好きにとっては羨ましいこと。
調べてみると。越前町温泉条例に記されています。一般家庭で加入金60000円、月2500円(厨地区)みたいです。
こういう地域性を活かした、建物の新たな活用方法(リノベーション)も考えてみたいものです。
厨03.jpg

地域性として、海岸沿いは海の塩が建物に影響したり、風が強かったりと地域性が建物に影響する要因は大きいです。反対に海岸沿いは雪がそこまで積らないといった要因もあったりします。
今後、今ある建物を壊すのではなく、活用していく事例はますます増えてくる時代。地域性を読み取り、活かすことはますます重要な要因になってくると思います。

現調後には食事
やはり海鮮が美味です。地カレイの唐揚げに刺身盛り合わせ。
厨04.jpg

厨05.jpg

ぜひ、厨に探検にいらしてみてください。

まえだ

棗中学での授業

2015年3月 8日

福井JC の皆さんが活動されている訪問授業。
色々な職業の話を中学生に伝えるのですが、
私は建築家として話をしてきました。

中学生では、建築家という仕事についての理解は、
あまり出来ていないようでしたが、
これからの社会において大事なことを、
色々と伝えることが出来たかなと。

頑張れ!中学生。


お礼の手紙をいただきました。
DSC02376_R.JPG

そういえば、棗のすごいところ。

5年ほど前、現場に通うときに通っていた棗。
横断歩道で小学生が渡るのを止まっていたところ、
渡りきった後に、振り向いて深々と御辞儀をしてくださいました。
こちらの方こそ、頭が下がります。

熊坂アネックス。

無事に完了検査も終わり、あとは残工事と外構のみ。
タイトな敷地と要求されたプログラムから導き出された平面計画が、
シンプルな構成の中に、豊かな空間をつくり出しています。

写真家、明さんに完成写真を撮って頂いたら、
またUPします!


本屋と下屋の組合せ。
DSC01790_R.JPG

屋根の杉垂木が美しい...。
DSC01770_R.JPG

抑えた色調の内装は、若干ベージュのクロスとライトグレーの塗装。
DSC01789_R.JPG

切妻のボリュームを支えるナナメの棟の壁。
吹抜けのパブリックな空間と2階のあるプライバシー空間が明快な構成。
DSC01779_R.JPG

落着きのある浴室。カーテン類はなしです!
DSC01766_R.JPG

道路に面した西側は杉ルーバーで囲まれています。
この裏の小さな余白は、リビングや浴室から望むポケットスペース。
DSC01938_R.JPG

住まいの設計

2014年11月22日

Sumai[住まいの設計]
「地元建築家がガイドする名建築」というコーナーがありまして、
2015年 1→2月号 は 福井!

その福井の名建築を、
私、丸山が独断で選んだものが掲載されています。

・大木骨董店
・タケフナイフビレッジ
・大塩八幡宮拝殿
・島会館
・アネックスホテル福井
・田中屋酒店
・草の実保育園
・福井県立美術館

DSC01585_R.JPG

是非、書店で!!!


ふくい建築賞 

2014年11月17日

「林の中に住む。」が第1回ふくい建築賞の住宅部門で最優秀賞を頂きました。

1年後のRYU_R.jpg

この「ふくい建築賞」、今まで福井県には建築を評価する賞がありませんでしたが、数年前より、福井県建築士会 福井県建築士事務所協会 日本建築家協会北陸支部福井地域会の3会が一丸となり準備を始め、各関係者の御尽力により、今年初めて実現しました。

今まで受賞した他の賞よりも規模も小さく、もちろん歴史もないのですが、福井の建築文化の為に創設されたこの賞の意義は、福井で住み、活動している身として深く心に刻まれます。


以下、ふくい建築賞の趣旨です。

建築は文化です。時と風雪に耐えて永く残るすぐれた建築は、人々の活動とくらしを豊かにし、その風景は郷土愛を育みながら未来に繋がっていくものです。そこで魅力ある福井の建築文化に貢献し、その技術の進歩と継承に寄与する人材育成を目的に、県内の優れた建築作品を「ふくい建築賞」として顕彰します。また、その審査プロセスを公開することにより、多くの県民と共に「優れた建築とは何か」について考え、未来の郷土づくりに向けて歩んで行きたいと思います。


これからの福井の建築文化をつくる重要な一翼となる「ふくい建築賞」。その第1回最優秀賞に選んでいただき、本当にうれしいです。改めて、身を引き締めていきます。
受賞スピーチでは、次のような話をさせて頂きました。


「これからの日本の社会構造は今までとは大きく異なります。
 建築をとりまく環境、建築のあり方自身も変化しつつあります。
 これからの福井をつくる・社会をつくる・未来をつくる。
 そんな建築を皆様と一緒につくりたいです。」


さあ、今日からもまた頑張りますよ!

気持ちの良い春のお昼どきにお越し下さったのは、中国料理 西湖 の杉原さん。
http://www.geocities.jp/china_seiko/map.html

今日は、大垣から桜を見に来福とのこと。
短い時間でしたが、非常に嬉しい時間を過ごさせて頂きました。

DSC00113_R.JPG

オイシイものも頂いちゃいました。
杉原さん、ありがとうございます!

DSC00120_R.JPG

近々、タビスル文庫のWEBサイトもオープンします!!
以前より、「もうそろそろ」と何回も言っておりますが今回は本当です!
昨日、デザイン・インプルーブメントの吉村氏と
グッド・モーニングの三田村氏とで最終打合せを開催!

今日は、ヘリテージマネージャーの修了式。

コピー ~ 2014-03-21 17.59.04_R.jpg

去年の夏から始まった福井県での第1期生のうち、認定者は16名。半年あまり続く全講義60時間。長かったですが、大変、有意義なことを学びました。

今日の吉田純一先生の講義での言葉、「建物は人の関わりがあって、建築となる」
ますます建築っていいなと...。

さて、ヘリテージ(文化財)マネージャーの目的とは、循環型社会における建築のあり方を見据え、地域に眠る歴史的建造物の保全・活用を推進することにより、地域固有の風景を回復しつつ誇りのもてる地域づくりに貢献すること。なお、「歴史的建造物」とは、行政機関(国や都道府県、市町村)によって文化財に指定・登録された建造物だけに限定せず、人々に価値のあるものと認識されている建物を含みます。

現在、まちづくりに利活用する歴史的建造物の修繕や改築の話をいくつか頂いております。このスキルを活かし、環境・社会・人が潤うよう活動していきます。

この住宅が完成して1年半。

某行政建築系職員の勉強会グループから依頼があり、8日に見学会を行いました。
今回の参加者は、そのグループの他にも、福井市の古民家で運営しているgallery AXIS 6917の御二人などで総勢15名ほど。

見学をされた方からよく言われるのが、もっと「林」の中にあるのかと思ったと...。

そうなんです。実は、敷地は平野部の古い集落の中にあって、もとは畑だった場所です。しかしながら、周囲の隣家には垣根が張り巡らされ、その間にある生活道路はほとんど人通りが無いために開放的な設えが可能となっています。そして、施主御家族が自らの成長とともに、周囲に木々を増やし、「林(木を植えていくことが語源)」を育てていくという意思こそが「林の中に住む。」という言葉なのです。
しかも、庭師の小原さんは施主の同級生という間柄。長い付合いの中でステキな「林」をつくってくれるでしょう。

しかしながら、冬は落葉してしまうのでチョット寂しい雰囲気ですね。雪が積もっていたら、もっとイイ雰囲気になるんだけどなあ...。今年は、本当に雪が少なかった。

2014-03-08 11.26.59_R.jpg


若州一滴文庫の杉左近さんと 施主さんが談笑しています。

2014-03-08 11.43.33_R.jpg


福井県の事業「ふくい若者チャレンジ応援プロジェクト」の中のひとつ、『若者が創るこれからの福井』ワークショップ。studio-L 醍醐孝典 講師のもとに、5人のアドバイザーのひとりとして参加しました。

私が担当したのは、空き家問題と地域の活性化を結ぶ事業で、地域にコンシェルジュを育成していくプランのグループ。事業の構想も素晴らしいのですが、チームワークもまた素晴らしく、メンバーが皆、主体的に動きながらもバラバラにならずにまとめきった、素晴らしい『若者』たちでした。

今後、彼らの活躍と、このプランが推進していくのを楽しみにしています!

1489212_511757418932584_389565931_n_R.jpg

2013年 

2013年12月30日


今年、完成した建築はウルシバラハウスを含め、春に竣工したものだけ。
以前から進めていた他の3つのプロジェクトは、
消費税UPのアオリで2014年の春着工を待っています。

そして、今年も色々なことがありました。

 仲間と始めたタビスル文庫。
 スタッフの退職。新スタッフの参加。
 仁愛女子短期大学での非常勤講師。
 所属する市民団体で運営を始めた、まちづくりセンター「ふく+」。
 某品のブランド化事業。
 ヘリテージマネージャーの受講。
 「林の中に住む。」の中部建築賞入選。 

などなど。

来年も、幾つかのプロジェクトがスタートしていく予定...。
新しい出会い、新しいチャレンジにワクワクしております。

では、今年一年ありがとうございました。

2014年も丸山晴之と当事務所は、
建築・地域・コミュニティをつくりだしていきます。

ニュアージュの歓喜

2013年12月11日

先日、とある方への御土産を買いに三国のニュアージュさんへ。
買ったのは、福井の若手ステキナ書家、西山有紀さんが揮毫した水羊羹。

IMAG1093_R.jpg

その字面だけで、食べたい気持ちがフツフツ。
実際、食してみるといつもの水羊羹より和を感じる。
素材を活かした優しく柔らかい味でした。

初めてお会いした店主の出蔵さんと色々なお話を。
デザインや新しい商品開発。それぞれの仕事のスタンスなどなど。
楽しく、素敵な時間を過ごさせて頂きました。

そして、以前、我が家の子供たちに訪れた「メリメロの悲劇」
出蔵さんが悲しんで下さり、子供たちにドーナツをプレゼント。

DSC_1032_R.JPG
※やはり、末っ子は「悲劇」を覚えていませんでした...。

出蔵さん、ありがとうございました!!

たんなんFMさんの番組(7月2日の13:16~)に出演します。
最近、メディアにも少し慣れ、非常勤講師のおかげもあり、
人前でしゃべるのにチョットは慣れてきたかも...。
これからの建築家が担うべき仕事などの話をさせて頂いております。

約1年前から、UDC(アーバン・デザイン・センター)という都市デザイン・都市政策の勉強会に参加しています。その中で出てきた都市における再開発について。その一考察です。

郊外のショッピングモールがモータリゼーションの変化によって人気のある場所になって久しい訳ですが、実はかなりイベントや多種な教室が開催されていて、買い物以外の利用もできるソフト面での充実度も意外と大きい。しかしながら、その空間構成は、

「郊外のショッピングモール」 = 「商業施設+駐車場」
※目的と手段に対して余白がない空間構成。

そして駅前再開発ビルの王道は、
低層に商業エリア。中層にオフィスエリア。その上に住居エリア。

なぜ、このようなつくり方になるかというと、商業ベースでの駅前空間の構成が前提とした場合、なるべく街の歩行者の水平移動に近い位置に商業のエリアを持っていく必要がある為です。その結果、グランドレベルにおいて余白の無い建物ができやすい。そして上部には事業費を捻出するためのオフィスフロアや住居フロアを設ける。

しかしながら、これから迎える人口減少化時代においては、その余白を如何につくるかが大事なのではないでしょうか。建築単体においても維持費や耐震性の向上の為に減築という手法が選択肢としてあります。同じように、都市においても防災の観点や景観形成の観点からも今あるボリュームより小さいビルをつくることの選択肢がもっと出てきても良い。もちろん、事業費(特に既存建築物の解体)の捻出など難しい問題もあり、再開発のたびに建築の規模が肥大化していく流れがあるのですが、どこかでその連鎖を断ち切るシステムを考えないと...。

地方都市の駅前空間が郊外のショッピングモールとは異なる、魅力のある街になる為には、この余白をいかにつくれるかだと考えています。都市の中にいかに余白をつくるか。外部だったり、半外部・半内部のような空間だったり。そして、買い物や飲食だけの目的ではない時間の使い方ができる場所。今の福井駅前には、その魅力ある余白が少ない。

そんなことをイメージしながら作成した架空の再開発構想のボリューム検討です。この比較にある分棟案をみると明白なように、景観形成上も余白をつくると非常にスッキリ。そしてグランドレベルの余白には木々を植えたり、ポケットパークをつくることで魅力ある場所がうまれるのではないでしょうか。

メインパース.jpg

※よく、駅前は廃れればよいという乱暴な論もあったりしますが、
そうなると福井自体が廃れていくのではないでしょうか。

3月22日に福山市の市民協働推進課の主催 「『福』ノマチヲオモウ」へ。
講師はStudio-Lの醍醐さん。ゲストとしてまちづくり福井の岩崎さん、そして私。

福山は福井と同じく、城下町でしたが戦争で空襲にあっています。
ですが、異なるのが城が再建されているところ。

R0017475_R.JPG

そして会場のローズコム。設計は日建設計。さすがの建物でした。
少し、当事務所設計の「福井駅東K邸」に似ています。こんな大きな建物も設計したいもんです。

R0017476_R.JPG

福山市は市長の号令のもと、市民協働によるまちづくりが盛んです。
市民活動が行いやすいような仕組みで助成金や補助金を用意していたり、
市民によるまちづくりを推進する為に、長い期間を設けて段階を経た講演や社会実験を行い、
「まちづくりの作法」が市民に浸透するように計画・実施しています。

更に、行政の施策や市民サービスがスムーズにいく為に、
縦割りをおこさないように横串のシステムを採用しているとのこと。
そして、行政が若手行政職員を市民協働の水先案内人として育成しています。

正直、こんなに市民協働を強力に推進していて、
行政システムが改善されている福山市民が羨ましいくらいでした。
行政職員の方々も、まちづくりを率先して楽しんでいるようで、
本当の意味での「行政・行政職員・市民の協働によるまちづくり」が行われています。

そして、今回、私が関わっている活動について話をさせて頂きました。
・きちづくり福井 (多様な市民によるまちづくり活動をしている団体)
・タビスル文庫 (本を使って、人や地域をつなげるソフトのインフラ)
・某グループ (まちづくりに関係する組織を横断的に連携する為の組織)
・某拠点 (近いうちに発表されるであろう、まちづくりに関連した拠点)

P3220223_R.JPG

講演会のあとは福山の方々と色々な話を。
夜の講演会だったので、あまり長く話は出来ませんでしたが、
まちづくりに対して熱を持った方たちと有意義な話ができました。

その後、とんぼ返りを予定していましたが、
福山市市民協働課の安原課長からオイシイ御誘いを頂き、
醍醐さん、岩崎さんとともに「季酒」というお店へ。

ここではオイシイ地の食材を活かした料理を頂きました。
その中のひとつ「うずみ」という郷土料理。

この料理、大変おいしかったのですが更に素晴しいのが、
この料理を活かしたまちづくりが行われていること。
地域の飲食店が参加しやすいシステムとし、家庭でもつくれる料理として、
江戸時代から続く伝統料理をもとに、福山市が設立した、
「福山食ブランド創出市民会議」を中心に開発されたそうです。

R0017484_Rうずみ.JPG

ごはんの下に、素晴しい地の食材が隠されています。

R0017485_R.JPG

今は種をまいて水をやっている状況の福山。これから色々な花が咲きそうです。

さあ、福井にも花を咲かせていきましょう。

2月10日の座・タイムリー福井にてタビスル文庫を紹介して頂きました。
私もプロジェクトの事務局メンバーで、立上げから企画・運営まで関わっています。

タビスル座タイムリー_R.jpg

タビスル文庫は、福井県内外にある様々な施設・お店・グループと連携をとりながら家に眠っている本、裁断される本の有効利用を通して、人・文化の交流を図ることを目的としています。
2013年1月18日にスタートしたところ、反響もよく、本の提供や文庫宿の登録が相次ぎ、現在は文庫宿が20あまりに増え、県外にもできつつあります。このプロジェクトを一つのキッカケとして、人や地域の交流が深まっていくことを期待しています。

今、アベノミクスで経済が上向きになりつつあるようですが、この数年で間近に突きつけられた社会の色々な問題は深刻であり、好景気で解決されるものではありません。そのような社会状況を少しでも潤していくことが出来たらと本業の建築の設計とあわせて、まちづくりの活動をしています。

昨年も、空ビルの再生活用を様々な職種の人達とのチームで取組みました。
残念ながら、そのプロジェクトには今までの都会の経済流儀に基づいた計画が採用されてしまい、私達の提案は採用されませんでした。ですが、そこで目指したことは地方が抱える様々な諸問題に対して、解決のキッカケとなる一つだと考えています。

今後も社会的事業や空きビル・古民家の再生などに建築の設計、まちづくりの両面から関わっていきます。福井・社会を次代へとつなげていく為に。


2/18追記
先日、友人に言われました。

「建築家は家をつくって、街をつくって、コミュニティをつくるのが仕事だ」

ものすごく嬉しい言葉です。

福井の番組「座・タイムリー福井」に出演。
ちょっと、ここで伝え切れなかったことを補足します。

タイムリー福井20121110.jpg

今、福井では、これからの福井の未来を担う都市デザインの方向性を決める事業が幾つか行われています。県都デザイン戦略、西口全体の空間デザイン、西口再開発ビル、第2期中心市街地活性化基本計画。これらの事業は大変重要で、これだけ日本の国力が落ちてきている時代、少子高齢化が進み社会が縮小していくなかで、中心市街地が担う役割はかなり大きい。コンパクトシティはその次代の社会が持続していく為に必要な施策です。

その様々な都市デザイン・都市活動を策定する事業・会議において気になっているのが、ハードのインフラ(社会基盤)をデザインすることだけに注視しているのではないかということです。これからの時代において社会基盤や社会サービスを持続していく為の整備・維持管理を行政だけに頼ることは難しい。市民の自発的な社会参加によって、その部分の多くを担っていかなければならない。今、決めようとしている都市デザインに、その為の施策が必要だと考えます。それが、「ソフトのインフラ」と呼べるもの。

今までも福井の駅前では様々なソフト(祭りや新規出店支援事業等)に対して、行政の予算は使われています。ただ、このことは行政も気づいているのですが、焼け石に水を注いでいるようなもので、一時的・局所的な賑わいが生まれてはいますが、それによって駅前ひいては福井の持続的な活性化にはなっていません。先に述べた市民の自発的な社会参加がスムーズかつ効果的に行われる為のシステムや、その活動を支える為の整備・維持管理こそが「ソフトのインフラ」です。

例えが的確かは微妙ですが、"海を豊かにする為に漁師が山に植樹する"行為。もちろん直接的に海の整備や資本の投入も継続的に必要ですが、あるポイントを抑えることで自動的に多方面へ効果をもたらし海を豊かにする。そのようなことに目を向け、力を注ぐことが必要なのではないでしょうか。
そのポイントとなるのが市民の自発的な社会参加であり、その効果として行政の予算の軽減や、駅前での様々な活力の発生による商業の活性化、持続可能な社会に繋がるのだと考えます。

市民の自発的な社会参加に必要な「ソフトのインフラ」。
今、その具体的な内容を色々な方達と模索中です。

それにしても、喋りがもっと上手にならないとなぁ...。


11月21日追記
駅前の延伸について。

駅前だけではなく県全体の未来を考えると、交通の結節点の強化は必要。
交通渋滞による商業力の低下を指摘するよりは、結節点強化による商業力の向上に力を注ぐ方が建設的な考えで、未来に向かった行動だと思います。

ちょっと、いつもと違う話題を。

最近、仕事以外に行っていることが2つほどあります。
ひとつは、福井のクリエイターが集まった"FUCA"という団体。
もうひとつは、福井の駅前で「とりあえず何かしてみようか」という目的で集まった"きちづくり福井会社"という団体。

10月28日まで福井駅前で行われている"夢アート"というイベント。
このイベントに先の2団体も参加しており、
私も楽しい仲間とともに、夜な夜な企画会議や準備を重ねてきました。

RIMG3824_R.JPG

IMAG0632_R.jpg

FUCAは"CRUCRUBUNKO"という、クリエイターが本を持ち寄った図書館。
27・28日には、その本のチャリティバザーを行います。

きちづくり会社が行っているのは"エキマエイロ"。
幾つかの空き店舗のファサードに、質問に答えるカタチで市民が付箋をはり、
アンケート結果が視覚化されつつ、街並みに彩りがうまれていく仕掛。

今週末は、私も駅前で本業の仕事をしつつ、両方のイベントにも参加します。
駅前が意外と楽しくなっているので、是非、皆様ものぞいてみてください。

120918_01_R.jpg

5月13日にチャリティ・ミーティングとしてパーティを行いました。
集まったのは、福井を拠点とするクリエイター、約100人。
皆がコダワリの逸品をもちより、バザーの商品として提供。

今回、実行委員の一人として参加しましたが、
ナニブン専門外のことばかり...。
自分の職能を活かせられる場面は皆無で、
他の委員の方たちには申し訳なく...。
あとは、店番と設営・撤収です。

近々、CRのサイトに商品がUPされます。
ちなみに私の商品はコレ。
座面がアルミ製。真夏以外は体の芯から冷えるので、体に悪いです。
でも、made in Italy。夏のチェアとしてどうぞ...。
party_003_R.JPG
(撮影:ハセガワヒロシ ㈱真空ラボ)

バザーは今週末の5/21(土)・22(日)に呉服町のFLATキッチンで。
詳細はコチラ

新潟県で、夏場の電力不足を想定した節電効果の実験が先日行われた。

当事務所でも、様々なプロジェクトにおいて、
トライ&エラーを繰り返しながら、ニーズとの間のズレを解消し、
新しい価値を発見・構築する作業をしている。
その具体的な作業の中で大事にしていることは、模型や3Dパースを使いながら、
実験的に具現化したものをもとに価値を施主・施工者・スタッフと話し合うこと。
話し合うことで、何もない所から「新しい価値」を発見することが多々ある。
むしろ、そのことが全てなのかもしれない。

大事なのは他の意見を批判的に捉えないこと。
他の意見を肯定的に捉え、話を右へ左へ転がしていくと先が見えてくる。

今回の新潟県の実験は、単に節電の影響を調べることだけに留まらず、
新潟県民の日常生活において「新しい価値」を発見させてくれていると思う。

さて、先週末の知事・県議選挙でも改めて分かった超保守王国の福井県にも、
スタディするべきことが沢山あります。

もんじゅ・新幹線・西口再開発・コンパクトシティ・城跡...。
高齢社会・少子化・医療・教育などなど...。

選ばれた西川知事に更なる幅広い視野とリーダーシップを求め、
福井県民にもトライ&エラーを恐れないことを望みます。

自分も含めて。

3月2日の朝、自宅を出て、
メラハウスの定例の為、鷹巣へ。
クロスの選定や、キッチンの納まりの打合せをする。

そして越前海岸を南下して、11時半頃にマーレでコーヒーとハニートースト。
短い時間しかいなかったけど、大変、贅沢な時間を過ごす。

ついつい寄り道をして、海岸通りから1本山沿いの道へ。
こんなトコロがあるんだと、嬉々として細い方へ、山の方へと...。

R0011609.JPG

R0011613.JPG

R0011614.JPG

そして、13時30分頃に武生の某プロジェクトの現場へ。
スタッフの久永君と諸々を確認。
更に、書類の確認の為、丹南土木事務所と消防署へ。

R0011623.JPG

その後、メラハウスの手摺の参考のために、
15時30分頃にサンウッドの大西さんと河和田の山口工芸(ハコア)へ。

ハコア内部のセレクトショップで話をしているのは、
山口工芸の梅本さんと、サンウッドの大西さん。

R0011630.JPG

事務所に着いたのは17時30分。今日はグルッと移動した日。

※3月2日の福井新聞に山口工芸の記事(社屋の写真入り)。 なんか嬉しいです。

毎日のように新聞にも駅前の再開発が記事に載る。

現在、補助事業として、駅周辺の特定の地域に店舗・サービス業の出店をする場合のみ、資金援助がある。ただし、それ以外の業態の事業については補助事業を受けられない。観光地や大都市と同じような物販や飲食店だけが並んでも、利用する人が少ないんだから「ニギワイ」は生まれない。いや、そもそも「ニギワイ」って...。

ある偏った日常の光景がそこにあるだけでは、永続的な「ニギワイ」とはならないのでは...。白くてピカピカな駅前が出来つつあるけど、そんな健康的な都市って魅力を感じない。例えば、身体を鍛える為には街中のフィットネスジムに車で行くかもしれないけど(家→車→店舗→車→家。まさしくドアtoドア)、そこには「健康の森」のように散策する楽しみがない。駅前も物販・飲食・映画館・役所・図書館といった「目的」だけを集積すればよいのではなく、「そこにいることの楽しさ」がないと...。

福井も他県と同じように観光立国という言葉を掲げている。観光立国というキーワード自体に異論はないけど、「県都にふさわしい駅前を」ということで整備した、ツルツルピカピカの「福井らしさ」のない景色や、名所旧跡だけで人を呼び込むのでは...。
以前、武生にある「蔵の辻」をつくるにあたって中心となって活動された方と話す機会があり、その方から聞いた言葉が「観光地をつくる目的があった訳ではない、住んでいる自分達が楽しい場所を作りたかった」。

もちろん、全てのことが「1か0」かで成り立つ訳ではなく、バランスの上に成立するだろうけど、「福井の良さ」を盛込んでいかないと、「仏つくって魂入れず」となってしまう。じゃあ、福井の良さって何か...。そのひとつとして、物事が過剰にあふれていないことが言えるのではないか(民放テレビも2局だし)。物事の多くが自分の身の丈にあうことによって、「住みやすさNO.1」という評価があるように思う。

現在、福井市は市福祉会館を西口再開発ビルに入れることを検討している。おそらく、発想の経緯は違うところから来ていると思うけど、これからの日本は高齢化社会になっていくことや「住みやすさNO.1」を考えると、すごく発展性・柔軟性のあるようにも思う。福祉会館の「機能」をビルに入れることだけで満足するのではなく、「福祉」のソフト・ハード両面も駅前全体や県都の施策に盛込んでいけば、「福井らしい」居心地のよいものとなりそう。もちろん、「福祉」だけじゃダメだけど、大きく謳える言葉ではある。そもそも、「観光立国」ではなく、他県より抜きん出る必要もない「福祉立国」や「住みやすい立国」で、まず、県民に対して、福祉が充実した住みやすい県となることが重要なんだと思う...。


ちょっと、とりとめもない文章になってしまいました。
思い浮かばないかもしれないけど、具体的な提案は後日...。