式典と金沢

2015年11月 2日

まるやまです。土曜日に完成式典と金沢に行ってきました。

午前中は南越前町のとある施設の完成式典。
このような時、住宅のオープンハウスとは違って、
施工者や設計者は裏方にまわります...。

午後はスタッフ前田くんと福井工大の学生2人と一緒に金沢に向かい、
金沢工大先生の御自邸のオープンハウスに参加。
ロケーションに対する建築の提案や、
木造建築の可能性など色々と勉強になりました。

そして、少し、街を散策。色々と面白いネタがあり、
金沢はまちの資源を上手につかっているなと感嘆。

写真は、東山で見つけた町屋のアシュラ男爵改装。
棟から左半分は町屋の修景にあわせて。
右半分は昭和期に色々と手を入れたカタチそのまま。
なかなかのアバンギャルド。
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チルチンびと

2015年6月11日

チルチンびと 最新号2015夏

地域の建築家47人という特集がありまして、
小さく、ちいさ~く載っております。

でも、地域に根ざした建築家として選んで頂き、
大変、有難いことです。

ありがとうございます。

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今までほとんど訪れたことのなかった池田ですが、
この半年ちょっと、足しげく通っておりました。

今進んでいるプロジェクトは、
今までの用途を変えて、新しい価値をつくり出す、
いわゆるリノベーション事業。
縮小化していく日本の社会において、
注目されている建築形態です。

今までの仕事とは異なりますが、
目指すことは同じ。

環境・社会・人が潤う建築をつくること。
もう少しで完成です。

杉のベンチ。
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トンネル状の入り口
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JIAの講演会

2015年1月24日

先週のことではありますが、
ふくい建築賞の受賞者として、金沢での講演会に参加してきました。

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場所は、21美。
相変わらずの素晴らしい建築。

何が素晴らしいかというと、空間を魅せる建築ではなくて、
訪れた人、それぞれが楽しめること。そして、それを他者が共有できること。

つまり、「楽しい」が伝播して、増幅して、内外部に満ちあふれている。
外周部の円を描くガラスが方向性を消すことで、その効果を高めているのかな...。

去年、初めて訪れ、今回で2回目ですが、
相変わらず迷子になってしまいました。


さて、講演会ですが、建築の内容とその賞の意義やあり方について。
時間が少なく、色々と消化不良な感じで終わってしまいましたが、
現在、社会の中での建築のあり方が、改めて問われています。
表現だけではない建築が大事なのじゃないかなと。

当事務所でも、そのあたりをチャレンジし始めております。
暗中模索な面もありますが、また、ご報告します。

アントウハウスも着々と進んでおります。

外壁はサワラのよろい板にウッドロングエコ。
材種によって吸込みや時間の経過による色の変化が異なりますので、
最初はドキドキしておりましたが、だんだんとイイ感じに馴染んできました。

桁の端部には、銅板をあてており、
これもあっという間に酸化して、イイ風合いを出しています。
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2階の吹抜け越しに外部を望みます。
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内部は4つのボリュームで構成されており、その間は4方向に抜けています。
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外部からの見返しはこんな感じ。アッチまで透けています。
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写真はサカイ建設不動産の監督、富永さんと棟梁の山田さん。
非常に丁寧な仕事ぶりに感謝!
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熊坂アネックス。

無事に完了検査も終わり、あとは残工事と外構のみ。
タイトな敷地と要求されたプログラムから導き出された平面計画が、
シンプルな構成の中に、豊かな空間をつくり出しています。

写真家、明さんに完成写真を撮って頂いたら、
またUPします!


本屋と下屋の組合せ。
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屋根の杉垂木が美しい...。
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抑えた色調の内装は、若干ベージュのクロスとライトグレーの塗装。
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切妻のボリュームを支えるナナメの棟の壁。
吹抜けのパブリックな空間と2階のあるプライバシー空間が明快な構成。
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落着きのある浴室。カーテン類はなしです!
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道路に面した西側は杉ルーバーで囲まれています。
この裏の小さな余白は、リビングや浴室から望むポケットスペース。
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住まいの設計

2014年11月22日

Sumai[住まいの設計]
「地元建築家がガイドする名建築」というコーナーがありまして、
2015年 1→2月号 は 福井!

その福井の名建築を、
私、丸山が独断で選んだものが掲載されています。

・大木骨董店
・タケフナイフビレッジ
・大塩八幡宮拝殿
・島会館
・アネックスホテル福井
・田中屋酒店
・草の実保育園
・福井県立美術館

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是非、書店で!!!


木の建築 38

2014年4月 9日

先日、受賞した「木の建築賞」。その選考過程や受賞作が掲載されているNPO木の建築フォラムが発行している冊子が届きました。

「林の中に住む。」の選評を書いて下さったのは住宅評論家の南雄三先生。その最後、

「設計者の情熱は限りないが、美への執念においてミースには勝てない。でも、ミースの執念より、生活の方が優先されてよかったのかもしれない。施主はとても喜んでおられた。」

以前、ブログに、自分が設計しているものは「だいたいの建築 そして、ニエキラナイ建築」「だいたいの建築 そして、ニエキラナイ建築2」だと書いたけど、そんな所を感じとって下さったのかなと思います。

さて、木の建築賞ですが、選考会を通じて色々なことを得ることが出来ました。
中部建築賞もそうなのですが、審査を通じて施主や審査員と改めて建築について考えることができるのは大変有意義。そして、「木」に取組む様々な人達と知り合えて、自分自身が感化されたことを大変嬉しく思っています。やっぱり「木の建築」っていいな。鉄骨造やRC造も要望や条件によっては必要だし、当事務所でもしていきますけどね。


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この住宅が完成して1年半。

某行政建築系職員の勉強会グループから依頼があり、8日に見学会を行いました。
今回の参加者は、そのグループの他にも、福井市の古民家で運営しているgallery AXIS 6917の御二人などで総勢15名ほど。

見学をされた方からよく言われるのが、もっと「林」の中にあるのかと思ったと...。

そうなんです。実は、敷地は平野部の古い集落の中にあって、もとは畑だった場所です。しかしながら、周囲の隣家には垣根が張り巡らされ、その間にある生活道路はほとんど人通りが無いために開放的な設えが可能となっています。そして、施主御家族が自らの成長とともに、周囲に木々を増やし、「林(木を植えていくことが語源)」を育てていくという意思こそが「林の中に住む。」という言葉なのです。
しかも、庭師の小原さんは施主の同級生という間柄。長い付合いの中でステキな「林」をつくってくれるでしょう。

しかしながら、冬は落葉してしまうのでチョット寂しい雰囲気ですね。雪が積もっていたら、もっとイイ雰囲気になるんだけどなあ...。今年は、本当に雪が少なかった。

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若州一滴文庫の杉左近さんと 施主さんが談笑しています。

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今年は雪が降らず、比較的晴天が多かった北陸の冬。
「裏日本」特有の鉛色の空や雪が体にしみついてしまった自分としては、いささか物足りない冬となってしまいましたが、春になるのを待っていた3つのプロジェクトが始動しています。

ここ最近、部分的に使用しているホームコネクター。それぞれのプロジェクトの工務店さんが集まって、合同の研修会を行いました。

この金物の特徴は、
・通常、ピン接合となる木構造の仕口が剛接合となる。
・仕口の加工による欠損が少ない。
・無垢材が使用可能。
 などなど...。

もちろん、日本の木造建築の特徴である仕口は、伝統的な技術によって培われた素晴しいものです。そういった面も積極的に継承しつつ、新しい技術を取入れていくことが、今後の大型木造建築を含めた、木造建築の普及に関わる大事な姿勢だと考えています。

場所は、今立にある木だて屋さんの工場。
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試作です。金物と樹脂接着剤により剛接となります。
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NPO法人 木の建築フォラム 主催の第9回木の建築賞が発表されました。
当事務所の「林の中に住む。」は上位6作品には選ばれませんでしたが、他の御二方とともに「木の建築賞」を受賞。

1次選考は書類・写真審査。
2次選考は京都造形芸術大学での公開プレゼン。
3次選考は現地視察見学会。
最終選考で各賞が決定。

非常に長い過程でしたが、公開プレゼンやその後の懇親会。中谷正人さん、南雄三さん、松井郁夫さんの3人の先生方による現地視察と、大変、貴重な経験をさせて頂きました。

この賞を通して実感したのは、木の建築には、様々な職種の方々の想いが詰まっていること。山を育てたり、地域を巻込んで建築材料として確保したり、木の特性を活かした工法や仕上。そして、施主や使い手と木材との関わり。更に建築材料としての寿命を終えた木の有効活用など...。その過程の端々に、木に対する想いが介在しています。
審査員の方々や他の応募者のそういった活動を目の当たりにして見えてきたのは、木は人間と共生しているということ。私も、もっともっと木の建築に取組みたくなりました。

さあ今年も当事務所は、社会や環境、人を潤す建築をつくっていきます。

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審査員の南雄三先生より頂いた絵葉書。
福井の名産、天たつの汐雲丹と「林の中に住む。」を描いて下さいました。

「林の中に住む。(RYUハウス)」が中部建築賞を受賞しました。

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以下、HPより

「この建築賞は、中部圏域の地域社会の発展に寄与し、かつ「持続可能な社会」を目指すという時代の要請に対応し、地域と環境に根ざした優れた作品に対して、その功績を讃え、これを賞するものであります。
 したがって審査もそれらのことを総合的に検討されるとともに慎重に進められます。本賞は、その規模と内容の特殊性については今日までに行われた賞と比べて大きな特色を持つものであります。
 とくに、本賞が建築主、設計者、施工者の三者を賞することは、一般社会と建築プロフェッションとの結びつきにおいても、また、建築がその地域社会において、重要な文化性をもっていることを広く一般に認めていただけることに役立つものと期待するものであります。」

本文を読んで、改めて気が引き締まる思いです。
引続き、環境・社会・人が潤う活動をしていきます。


関係各位に深く感謝致します。

建築賞の1次審査

2013年9月11日

去年竣工した「林の中に住む。」(RYUハウス)が
2つの建築賞の1次選考を通過しました。

中部建築賞は9月末に現地審査。

木の建築賞は10月中旬に京都で公開プレゼンをしてきます。
それを通過すれば、さらに現地審査。

賞を目的に仕事をしている訳ではありませんが、
仕事に対して評価を頂けることは大変、嬉しいです。

施主の想いや施工者の技術。
その他、様々な関係者の職能があってこそ出来上ったものです。
関係各位に感謝。 

でも、まだ1次通過。
受賞できるようプレゼン・現地審査に臨みます。

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ミサキハウスへ

2013年7月19日

施工のカズクリエイトさんと昨年竣工したミサキハウスへ。

外部吹抜けにある切取られた空は、
まるで室内に大きなトップライトがあるような感覚。
奥様も「ココから見える空がキレイ」とのことでお気に入りだそうです。

施主の日々の暮らしの中で、
この家ならではの「気づき」や「お気に入り」があることって大事だなと。
設計者として大変うれしい言葉でした。

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たんなんFMさんの番組(7月2日の13:16~)に出演します。
最近、メディアにも少し慣れ、非常勤講師のおかげもあり、
人前でしゃべるのにチョットは慣れてきたかも...。
これからの建築家が担うべき仕事などの話をさせて頂いております。

約1年前から、UDC(アーバン・デザイン・センター)という都市デザイン・都市政策の勉強会に参加しています。その中で出てきた都市における再開発について。その一考察です。

郊外のショッピングモールがモータリゼーションの変化によって人気のある場所になって久しい訳ですが、実はかなりイベントや多種な教室が開催されていて、買い物以外の利用もできるソフト面での充実度も意外と大きい。しかしながら、その空間構成は、

「郊外のショッピングモール」 = 「商業施設+駐車場」
※目的と手段に対して余白がない空間構成。

そして駅前再開発ビルの王道は、
低層に商業エリア。中層にオフィスエリア。その上に住居エリア。

なぜ、このようなつくり方になるかというと、商業ベースでの駅前空間の構成が前提とした場合、なるべく街の歩行者の水平移動に近い位置に商業のエリアを持っていく必要がある為です。その結果、グランドレベルにおいて余白の無い建物ができやすい。そして上部には事業費を捻出するためのオフィスフロアや住居フロアを設ける。

しかしながら、これから迎える人口減少化時代においては、その余白を如何につくるかが大事なのではないでしょうか。建築単体においても維持費や耐震性の向上の為に減築という手法が選択肢としてあります。同じように、都市においても防災の観点や景観形成の観点からも今あるボリュームより小さいビルをつくることの選択肢がもっと出てきても良い。もちろん、事業費(特に既存建築物の解体)の捻出など難しい問題もあり、再開発のたびに建築の規模が肥大化していく流れがあるのですが、どこかでその連鎖を断ち切るシステムを考えないと...。

地方都市の駅前空間が郊外のショッピングモールとは異なる、魅力のある街になる為には、この余白をいかにつくれるかだと考えています。都市の中にいかに余白をつくるか。外部だったり、半外部・半内部のような空間だったり。そして、買い物や飲食だけの目的ではない時間の使い方ができる場所。今の福井駅前には、その魅力ある余白が少ない。

そんなことをイメージしながら作成した架空の再開発構想のボリューム検討です。この比較にある分棟案をみると明白なように、景観形成上も余白をつくると非常にスッキリ。そしてグランドレベルの余白には木々を植えたり、ポケットパークをつくることで魅力ある場所がうまれるのではないでしょうか。

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※よく、駅前は廃れればよいという乱暴な論もあったりしますが、
そうなると福井自体が廃れていくのではないでしょうか。

卒業設計講評会

2013年3月 1日

2012年度の福井大学卒業設計講評会。

昨年は開催されていないのですが、ここ数年、審査員として呼んで頂いています。
今回の審査員は、いつも御一緒する建築家・奈良女子大学准教授の長田直之さん。そして、至民中学を設計した顕塾の柳川奈奈さん。

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社会的問題がすごく身近に感じる現代社会。今まで予測されていただけの人口減少問題・環境問題・都市間問題・など様々なものが、実生活においても影響を及ぼし始めています。そして、ハードに頼った社会政策が色々なところで疲弊し、近代に描いていた希望に満ち溢れた未来像が、現実はそんなものではないことに、現在の私たちを含めた社会全体は気付いています。

以前より、建築をつくることは施主や利用者だけではなく、地域やコミュニティ、社会に応えるもの、影響を与えるものとして取組んできました。しかし、ここ数年はハードのインフラをつくるだけでは、社会のニーズや問題に応えきれないと考え始め、まちづくりやコミュニティデザイン等、ソフトのインフラづくりに関わる機会を伺っていました。そして1年前より、そのような活動に関わり始め、ハード・ソフトの両面から建築やデザインを通して社会問題に取組んでいます。

そして、今回の卒業設計。
これだけ身近になった、私たちや次世代の未来を取巻く様々な社会問題に関して、俯瞰的立場からハードだけで物事の解決を図ろうとしており、当事者の立場にたった建築の構築や、ソフト・ハード両面からの模索が欠けているところに戸惑いを感じました。そして、そこからのカタチの構築がまだまだ弱いなと。

昔、描いていた未来像とは違うかもしれないけど、そんなに悲観しなくても良い未来。自分達の主体的な活動によって明るく見えてくる未来が実はあるんじゃないかと。
最近、そんなことを考えています。

建築青年たち、頑張れ! 

今年も2月20日の福井大学 卒業設計講評会に参加しました。

今年の審査員は
長田直之氏(建築家 奈良女子大学准教授)、
横山天心氏(建築家 富山大学講師)、
そして、私。

昨年より低調気味な作品群。
卒業設計となると、様々なモノゴトの関係性を複合的に読み解き、
それらに対する回答としての建築が求められます。
でも、今年の作品群は総じて、一視点、一方向からのみ解決を図る傾向が強かった。
この卒業設計の低調な傾向は全国的にあるみたいで、
「ゆとり世代(彼らはその第一期)」の弊害とみる分析もありました。

今回も岐阜、富山、福井の駅前の空洞化に対する問題に対して、
「賑わいの創成」という回答をしている作品がいくつかあったけど、
人口が減少していく世の中にあって、
駅前(身近な問題としては福井駅西口再開発)の「賑わいの創成」という課題は、
もはや意味をなさないのではないか。
都市の中の空洞化を何に、どうやって変換させるか、
何によって満たしていくのかが課題となるののではないでしょうか。
そんな問題設定を予感させてくれる作品もあったけど、
残念ながら、提案していたものは「あいかわらずの建築物」。

その中でも、世の中の問題意識や、周辺環境に対する配慮も薄く、
従来のビルディングタイプを脱却してはいないけど、
「卒業設計のトレンド」とは離れた位置にあり、
自分の目指す方向性を打ち出していた作品には、審査員の3人とも高評価。

卒業設計には、世の中に対する問題意識、
そして、そのことに対して、
「これからの建築にできる役割」をみせてくれることを期待したいです。

「駅前の顔=立派なビル=賑わいの創成」という
3段論法的流れの福井駅西口再開発にも、
これからの福井に本当に必要なものは何か、
もう一度見直しが必要なのではないでしょうかね...。

講評会

2010年3月 1日

27日(土)は、福井大学の卒業設計展講評会に審査員として参加。

全体的な感想としては、まちづくりや社会の問題点に対して、
計画学的にシッカリと物事を組立てた上に、建築をつくっている案が多い。
しかし、断面的、立体的、空間的な構成力が弱く、
シークエンスの展開に、ワクワク出来そうなものが少なかった。
奈良女子大准教授の長田直之氏をして「福井大学病」と言わしめた、
スラブやレベル間の断絶に、福井大学の建築教育のマンネリ化が見え隠れしている。
(OBだがらこそ言えるのですが...。)

そんな中、魅力的な建築をつくっている案も数案。
それらの案は都市のスキマに連続した建築をつくるものが多かったのだが、
それは都市や社会の問題に対して、よい方向性をもたらすことができるのは、
一拠点の建築(西口再開発ビルのような)ではなく、連続した空間やシステム(商店街もその一つ)が絡み合うことで出来るだろうなと期待させられた。

また、ほとんどの案がパースや図面だけではなく、
模型もつくっていることに学生の熱を感じる。やっぱり、建築は模型をつくらないと...。

夜は、学生の打上に参加。
自分が学生だった頃以上に、建築に対して真面目な学生達...。
これからの建築をつくるのは彼ら。
色々と模索しながら進んでいって欲しいものです。

今回の講評会は、私にとっても良い刺激となりました。
ちょっと残念だったのが、環境を意識した提案がなかったこと。
詩的、論理的、計画学的、都市工学的なアプローチも大事だけど、
環境工学とデザインを融合させた提案も、コレからの学生達に取組んで欲しいです。
もちろん、当事務所も取組まないとね。

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2月20日(土)は福井大学の学生(SAK)が主催した講演会。

武井誠+鍋島千恵/TNA 
「関係性の凝縮と単純な形態」    へ。

敷地や施主をとりまくあらゆる関係性を整理する中で、
莫大な可能性の中から、一つの解決ツールを探し出し、
そのツールを拠り所にスタディを重ねる。
その結果、単純な形態が、凝縮された関係性を成立させている。
その明快さ、空間の割切りの良さ(スタディはかなりネチッこくやっていそう。当事務所もネチネチですが...。)に感嘆。

地方で建築の設計をしている自分の立ち位置を、改めて確認。
これからも質の良いものをつくり出していきたい。

TNAの御二人、SAKの学生に感謝。


そして、27日(土)は福井大学卒業設計の学生主催の講評会。

審査委員には全国区で活躍されている建築家、長田直之氏(福大生や私の大先輩)。
そして、実は私も審査委員として呼ばれております。
福井に来てからは、ナカナカ建築議論をすることもなく、
日々、職人さんと議論することの多かった私ですが、
昨今の学生の建築潮流を下調べして、講評会に挑みたいと思います。

講評会でも、プロポでも、コンペでも、そうなのだけど、
実は、提案者が審査員に評価されるだけではなく、審査員も評価される。
提案者だけではなく、それを取巻く社会から「何故、この案が選ばれたのか?」
ということに対して評価される。
ある意味、提案者以上に審査員の資質が問われる。

ちょっと緊張...。

h邸20090724

2009年7月24日

本日は、h邸基礎のベース打設。

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布基礎は、一般的にはベタ基礎にするよりコンクリート・鉄筋量が少なくて済みます。打設が3回となるので現場の方は敬遠しがちですが、当事務所では構造事務所と相談の上、布基礎を選択することが多い。 

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日をさかのぼって、捨てコンを打つ前に地盤補強として、三谷セキサンのH型パイル。
打ち込みや掘削ではなく、圧力挿入なので大きな音がしない。木造住宅の場合、深いところに支持地盤がある場合は、今までは柱状改良が主流だったけど、このH型パイルは現場がキレイなままだし、信頼性も高い。かなり良い感じ。

瑞源寺

2009年6月20日 | コメント(4)

今日は瑞源寺を見学。
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瑞源寺は福井藩松平家の菩提寺のひとつ。もともと福井城本丸に御小座敷として建てられたものを1860年に移築して本堂としたもの...とのこと。
今回の修復工事の設計は国京克己先生。国京先生との御付合いは2003年、私が福井に来て間もない頃。素敵な住宅を見つけた所、その設計者が国京先生でした。

さて、瑞源寺はもともと殿様の住まいとして建てられたものだから、よく目にする寺の佇まいとは大きく異なり、柱が細く、空間が小さく個割されています。意外なほど質素な空間に、丁寧な姿勢で修復がなされたことを感じることができました。このような修復はサナガラ推理小説のよう。少ない文献と、柱の刻み等から様々な可能性を論拠建てて設計されています。一般的な建築物とは別のワクワク感がありそう。


渋い屋根。コケが生している。

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シャク谷石採石場跡。奥からムチャクチャ冷たいい風が流れていた。

20090620-4.JPG       大海嘯にのみこまれる家。


午後はh邸の工事契約。
今回の施工は武生の会社 サンウッド さん。
いよいよ始まります。