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約1年前から、UDC(アーバン・デザイン・センター)という都市デザイン・都市政策の勉強会に参加しています。その中で出てきた都市における再開発について。その一考察です。

郊外のショッピングモールがモータリゼーションの変化によって人気のある場所になって久しい訳ですが、実はかなりイベントや多種な教室が開催されていて、買い物以外の利用もできるソフト面での充実度も意外と大きい。しかしながら、その空間構成は、

「郊外のショッピングモール」 = 「商業施設+駐車場」
※目的と手段に対して余白がない空間構成。

そして駅前再開発ビルの王道は、
低層に商業エリア。中層にオフィスエリア。その上に住居エリア。

なぜ、このようなつくり方になるかというと、商業ベースでの駅前空間の構成が前提とした場合、なるべく街の歩行者の水平移動に近い位置に商業のエリアを持っていく必要がある為です。その結果、グランドレベルにおいて余白の無い建物ができやすい。そして上部には事業費を捻出するためのオフィスフロアや住居フロアを設ける。

しかしながら、これから迎える人口減少化時代においては、その余白を如何につくるかが大事なのではないでしょうか。建築単体においても維持費や耐震性の向上の為に減築という手法が選択肢としてあります。同じように、都市においても防災の観点や景観形成の観点からも今あるボリュームより小さいビルをつくることの選択肢がもっと出てきても良い。もちろん、事業費(特に既存建築物の解体)の捻出など難しい問題もあり、再開発のたびに建築の規模が肥大化していく流れがあるのですが、どこかでその連鎖を断ち切るシステムを考えないと...。

地方都市の駅前空間が郊外のショッピングモールとは異なる、魅力のある街になる為には、この余白をいかにつくれるかだと考えています。都市の中にいかに余白をつくるか。外部だったり、半外部・半内部のような空間だったり。そして、買い物や飲食だけの目的ではない時間の使い方ができる場所。今の福井駅前には、その魅力ある余白が少ない。

そんなことをイメージしながら作成した架空の再開発構想のボリューム検討です。この比較にある分棟案をみると明白なように、景観形成上も余白をつくると非常にスッキリ。そしてグランドレベルの余白には木々を植えたり、ポケットパークをつくることで魅力ある場所がうまれるのではないでしょうか。

メインパース.jpg

※よく、駅前は廃れればよいという乱暴な論もあったりしますが、
そうなると福井自体が廃れていくのではないでしょうか。