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3月22日に福山市の市民協働推進課の主催 「『福』ノマチヲオモウ」へ。
講師はStudio-Lの醍醐さん。ゲストとしてまちづくり福井の岩崎さん、そして私。

福山は福井と同じく、城下町でしたが戦争で空襲にあっています。
ですが、異なるのが城が再建されているところ。

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そして会場のローズコム。設計は日建設計。さすがの建物でした。
少し、当事務所設計の「福井駅東K邸」に似ています。こんな大きな建物も設計したいもんです。

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福山市は市長の号令のもと、市民協働によるまちづくりが盛んです。
市民活動が行いやすいような仕組みで助成金や補助金を用意していたり、
市民によるまちづくりを推進する為に、長い期間を設けて段階を経た講演や社会実験を行い、
「まちづくりの作法」が市民に浸透するように計画・実施しています。

更に、行政の施策や市民サービスがスムーズにいく為に、
縦割りをおこさないように横串のシステムを採用しているとのこと。
そして、行政が若手行政職員を市民協働の水先案内人として育成しています。

正直、こんなに市民協働を強力に推進していて、
行政システムが改善されている福山市民が羨ましいくらいでした。
行政職員の方々も、まちづくりを率先して楽しんでいるようで、
本当の意味での「行政・行政職員・市民の協働によるまちづくり」が行われています。

そして、今回、私が関わっている活動について話をさせて頂きました。
・きちづくり福井 (多様な市民によるまちづくり活動をしている団体)
・タビスル文庫 (本を使って、人や地域をつなげるソフトのインフラ)
・某グループ (まちづくりに関係する組織を横断的に連携する為の組織)
・某拠点 (近いうちに発表されるであろう、まちづくりに関連した拠点)

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講演会のあとは福山の方々と色々な話を。
夜の講演会だったので、あまり長く話は出来ませんでしたが、
まちづくりに対して熱を持った方たちと有意義な話ができました。

その後、とんぼ返りを予定していましたが、
福山市市民協働課の安原課長からオイシイ御誘いを頂き、
醍醐さん、岩崎さんとともに「季酒」というお店へ。

ここではオイシイ地の食材を活かした料理を頂きました。
その中のひとつ「うずみ」という郷土料理。

この料理、大変おいしかったのですが更に素晴しいのが、
この料理を活かしたまちづくりが行われていること。
地域の飲食店が参加しやすいシステムとし、家庭でもつくれる料理として、
江戸時代から続く伝統料理をもとに、福山市が設立した、
「福山食ブランド創出市民会議」を中心に開発されたそうです。

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ごはんの下に、素晴しい地の食材が隠されています。

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今は種をまいて水をやっている状況の福山。これから色々な花が咲きそうです。

さあ、福井にも花を咲かせていきましょう。

卒業設計講評会

2013年3月 1日

2012年度の福井大学卒業設計講評会。

昨年は開催されていないのですが、ここ数年、審査員として呼んで頂いています。
今回の審査員は、いつも御一緒する建築家・奈良女子大学准教授の長田直之さん。そして、至民中学を設計した顕塾の柳川奈奈さん。

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社会的問題がすごく身近に感じる現代社会。今まで予測されていただけの人口減少問題・環境問題・都市間問題・など様々なものが、実生活においても影響を及ぼし始めています。そして、ハードに頼った社会政策が色々なところで疲弊し、近代に描いていた希望に満ち溢れた未来像が、現実はそんなものではないことに、現在の私たちを含めた社会全体は気付いています。

以前より、建築をつくることは施主や利用者だけではなく、地域やコミュニティ、社会に応えるもの、影響を与えるものとして取組んできました。しかし、ここ数年はハードのインフラをつくるだけでは、社会のニーズや問題に応えきれないと考え始め、まちづくりやコミュニティデザイン等、ソフトのインフラづくりに関わる機会を伺っていました。そして1年前より、そのような活動に関わり始め、ハード・ソフトの両面から建築やデザインを通して社会問題に取組んでいます。

そして、今回の卒業設計。
これだけ身近になった、私たちや次世代の未来を取巻く様々な社会問題に関して、俯瞰的立場からハードだけで物事の解決を図ろうとしており、当事者の立場にたった建築の構築や、ソフト・ハード両面からの模索が欠けているところに戸惑いを感じました。そして、そこからのカタチの構築がまだまだ弱いなと。

昔、描いていた未来像とは違うかもしれないけど、そんなに悲観しなくても良い未来。自分達の主体的な活動によって明るく見えてくる未来が実はあるんじゃないかと。
最近、そんなことを考えています。

建築青年たち、頑張れ!