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RYUハウス 軸組

2012年5月25日

当事務所では、屋根を2重構造にすることで漏水や結露、日射の熱影響の対策をとっています。そのため、屋根がふさがる(ルーフィングという屋根材の下地)まで通常は1週間くらいかかる。

写真は、いつも建方の2・3日後に見ることのできる光景。
屋根の垂木が規則正しくならび「木漏れ日」が軸組みの空間を照らします。
構造家とともにつくり出す架構は、シンプルで力強く、美しい。
完成しても、この屋根の構造体はアラワシ。大工仕事の跡が見えるのは気持ちが良いです。
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RYUハウス 建方

2012年5月17日

RYUハウスは平屋。
足場が低いので、安全面に対して気分が楽でした。

前日に据付けた土台(ヒノキ)。
今回、土台+基礎部分にも色々な工夫があります。
中心部分の床下には土間コンクリートと基礎立上げを設けず、南北に風が流れるようにしています。18mあまりの建物が南北の庭を流れる風を遮断しない為。そして、建物の浮遊感を与えることで、ハンモックで吊るされる様に気持ちよく「林の中に住む」為。
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まず、柱を建てます。ヒノキと米ヒバを使用。
これは、あっという間にならんでいく。
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梁をのせていきます。
ある程度、組んでいったら柱の垂直を確認しながら、仮の筋交いで固めていきます。
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今回の接合部にはホームコネクターを使用。
仕口の耐力上、在来のものが使えない部位があり、金物工法を用いる方法もあったけど、
集成材を使用しなければいけなくなる為、ホームコネクター+無垢の木材の仕様に決定。
今回、集成材を使用することを回避したのは、施主が望むシンプルかつ安らかで緩やかなな暮らし、「林の中に住む」というコンセプトに対し、無垢材が並ぶ中に集成材が見えてくることに異物感があった為。
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横長のシルエット。登り梁の先端より更に45cmほど軒先が延びます。
1.4mほどの深い庇。南北面の半分以上を大きなガラス+木製建具としており、
日射と降雨、通風の制御を図ります。
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軒先に取付ける繋ぎ材を鉄骨とすることでサイズを小さくします。
ここ、福井では積雪加重を考慮して部材を決める必要があるので、屋根の部材のサイズが大きい。内部から見たときに、軒先の繋ぎ材や片持ち材が視線を遮らないようにする為、登り梁での持出しを途中でとめて、鉄骨の繋ぎ材から先を屋根の通気垂木で更に伸ばす、2段構えとしています。
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妻側から見た内部空間。同じ架構が1365mmと2730mmの2つのピッチで並んでいきます。東西に長い建物の特徴を活かすように空間を遮ることなく東西にパブリックなスペースがクランクしながら連続していきます。
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いつも、気にしているのは施主の望む生活をどのように実現するか。
それには様々な敷地の条件や社会的な環境などの外的要因が絡みます。
そのことに対し、色々な職能をもった人達とチームを組んでコトに挑んでいます。

今回の建前弁当は、施主のRYUさんお気に入りのキッチンガーデン・ヨンズさん。
素材は極力地元のものを使用していて、ヘルシーで美味しかったです。
RYUさん、ヨンズさん、ご馳走様でした。
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今回は、施工したカズクリエイトオフィスさんが撮影をいつも依頼している明直樹氏。

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プライバシーを確保しながら、閉塞的にならないような工夫をしています。
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和室。縁側と廊下を兼用しています。
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1階のダイニングキッチン。
白い外壁に囲まれた白い玉石の中庭に面し、落着いた雰囲気。
階段を上がり2階のリビングへ。
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2階のリビング。1階のダイニングとは吹抜で繋がります。
窓から見えるのは、外壁で切取られた空と今後整備される遊歩道の緑地。
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ウルシバラハウスは元は田圃の埋立地。
地盤調査の結果は要地盤補強。

今まで、柱状改良、住宅用RCパイルなどを経験したことがありますが、
今回、採用しているのは砕石を利用したHy Speed工法。比較的、新しい工法です。
福井では奥武建設さんが代理店。

特徴は、自然の砕石を圧密しながら施工していくので、
他の工法より施工深度が浅く、極めてエコロジカルな点。

オーガーで掘削。
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自然砕石を投入後、打撃。
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かなり手間のかかる工法ではあるけど、工事費は比較的安価。
なかなかオススメです。