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毎日のように新聞にも駅前の再開発が記事に載る。

現在、補助事業として、駅周辺の特定の地域に店舗・サービス業の出店をする場合のみ、資金援助がある。ただし、それ以外の業態の事業については補助事業を受けられない。観光地や大都市と同じような物販や飲食店だけが並んでも、利用する人が少ないんだから「ニギワイ」は生まれない。いや、そもそも「ニギワイ」って...。

ある偏った日常の光景がそこにあるだけでは、永続的な「ニギワイ」とはならないのでは...。白くてピカピカな駅前が出来つつあるけど、そんな健康的な都市って魅力を感じない。例えば、身体を鍛える為には街中のフィットネスジムに車で行くかもしれないけど(家→車→店舗→車→家。まさしくドアtoドア)、そこには「健康の森」のように散策する楽しみがない。駅前も物販・飲食・映画館・役所・図書館といった「目的」だけを集積すればよいのではなく、「そこにいることの楽しさ」がないと...。

福井も他県と同じように観光立国という言葉を掲げている。観光立国というキーワード自体に異論はないけど、「県都にふさわしい駅前を」ということで整備した、ツルツルピカピカの「福井らしさ」のない景色や、名所旧跡だけで人を呼び込むのでは...。
以前、武生にある「蔵の辻」をつくるにあたって中心となって活動された方と話す機会があり、その方から聞いた言葉が「観光地をつくる目的があった訳ではない、住んでいる自分達が楽しい場所を作りたかった」。

もちろん、全てのことが「1か0」かで成り立つ訳ではなく、バランスの上に成立するだろうけど、「福井の良さ」を盛込んでいかないと、「仏つくって魂入れず」となってしまう。じゃあ、福井の良さって何か...。そのひとつとして、物事が過剰にあふれていないことが言えるのではないか(民放テレビも2局だし)。物事の多くが自分の身の丈にあうことによって、「住みやすさNO.1」という評価があるように思う。

現在、福井市は市福祉会館を西口再開発ビルに入れることを検討している。おそらく、発想の経緯は違うところから来ていると思うけど、これからの日本は高齢化社会になっていくことや「住みやすさNO.1」を考えると、すごく発展性・柔軟性のあるようにも思う。福祉会館の「機能」をビルに入れることだけで満足するのではなく、「福祉」のソフト・ハード両面も駅前全体や県都の施策に盛込んでいけば、「福井らしい」居心地のよいものとなりそう。もちろん、「福祉」だけじゃダメだけど、大きく謳える言葉ではある。そもそも、「観光立国」ではなく、他県より抜きん出る必要もない「福祉立国」や「住みやすい立国」で、まず、県民に対して、福祉が充実した住みやすい県となることが重要なんだと思う...。


ちょっと、とりとめもない文章になってしまいました。
思い浮かばないかもしれないけど、具体的な提案は後日...。

ふらっとハコアへ

2009年5月16日

金曜日は武生で某プロジェクトの打合せ。

ランポーネで食事をしようということで向かったけど、道に迷う。
目立つ看板があるということで探したところ、街路樹に隠れた「ラ・・・・」という赤い看板。
これだと思って向かったら「ラーメン」...。
なんとか辿り着きランチを頂く。おいしかったです。
他の客は女性のグループばっかりだった。

そして、某プロジェクトの打合せ後、帰り道をそれて、河和田へ...。
久しぶりのハコア。市橋さんや梅本さんと色々な話ができました。

帰り道は、6月に植樹祭の行われる朝倉氏遺跡を通る。大学の先輩である設計事務所プラドの辻岡さんが設計した「お野立所」が完成しており、静謐な佇まいだった。

R0010225.JPG スギナと格闘する社長 市橋さん。

R0010223.JPG デザイナーの梅本さん。

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R0010219.JPG 「 ロブジェ 」 セレクトショップの事業部

R0010220.JPG この空間を使って...、

R0010217.JPG 楽しいプロジェクトを計画中とのこと。 

R0010218.JPG 2階作業場

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近いうちにハセガワヒロシさんに撮影してもらいます。

干しワカメ

2009年5月15日 | コメント(2)

メラハウスの施主であるSさんに頂きました。干しワカメ。

もう、旨味 成分のカタマリって感じ。

生活する場所のすぐ近くで、何かの食べ物が採れるってのはイイですね。
自分の場合は山に囲まれて暮しているので、山の幸。
先日、筍掘りをしてきましたが、今年は不作の年ですので6本ほど。来年が楽しみ。
山菜採りも来年始めようかな...。

けど、生まれ変ったら、海の近くで暮したいっス。

学生時代から尊敬する建築家 石山修武さんの著書の、確か、あとがきに書いてあった言葉。ちょっと文言が微妙に違うかも知れないのですが...。


「建築とは人の心の中に何かを建てること」


アオクサイ言葉かもしれませんが、大好きな言葉です。

以前の ブログでも書きましたが、細かいことには気を配りますが、恣意的なデザインには興味ありません。自己満足的な「小さな意味」にコダワッタ設計はしたくない。そこにしかない環境・社会の中で施主や利用者がどう生きていくか。そんな「大きな意味」で満たされている建築をつくりたいです。ただし、説教クサクならないようにね...。

屋根

2009年5月13日

当事務所では、いつも屋根を切妻・方形・片流れ等の溜めない屋根にしています。屋根においてフラットルーフを極力選択しないのは雨の流れに逆らうから。
用途や規模、周辺環境上、止むをえない時はフラットルーフを採用することもあるとは思いますが、わざわざ屋根をプールみたいにして雨を溜めることはしたくはありません。

通常、よく使うのがガルバリウム鋼板の立平葺。
ブチルテープをカシメルことによって0勾配(メーカーによっては1/100)から設定できます。北陸のような湿雪のふる地域にはかなり有効。北海道では0勾配にして乾雪を風で飛ばすようにして、落雪がないようにしているようです。

そして現在、実施設計中のメラハウスは施主の要望や沿岸地域ということもあり、瓦(下屋部分は板金)を初めて使用。色々調べると、体系化されきっていない所が面白い材料ですし、新しい感覚の瓦もどんどん開発されています。これからは積極的に使用していきたい。
ただ、瓦のデメリットは建物の頭が重くなること。しかし、これについては重さを考慮して構造設計をするから大丈夫。そして、乾式工法や瓦の素材によって軽量化されているものもあります。

業務実績にある福井駅東K邸は道路から見るとフラットルーフにも見えなくもないですが、実は偏心した方形屋根。そして、軒先にステンレスによる箱樋が廻っています。

※この屋根・外壁工事はマルヒサ板金。中藤新保の居酒屋「きの葉」の角屋敷さんです。

黒川邸屋根.jpg
黒川邸屋根2.JPG

建築をつくるにあたって、様々な職種の人々が「  」のもとに集まり、ことにあたります。そして、設計業務においても様々な人々が関わります。その時、いつも気をつけているのは他者の意見を引き出すこと。

学生時代+2~3年くらいは「自分の案」というのに固執し、我を通したりしていましたが、そんなコダワリなんて、何の役にも立たない浅はかなモノでしかないと感じるようになりました。

ですから、現場においては監督や職人さんに「ここ、どうしたら良い?」、「アーしたいけど、コーできないですか?」と聞いて意見を求めています。そして、設計においても"積極的な他者の考え"を求めるようにし、施主の「カタチの見えない要望」を聞き、それをコロコロと転がして御仕着せではない提案をするようにしています。
(施主や他者の提案が的を得ていると、たまにジェラシーを感じるのがマダマダダだなと思うのですが...。)

佐藤可士和さんが言っていたように「相手から答えをひきだす」。
施主や協同者に、そのような姿勢で取組み、また、自分の「答え」も他者から「ひきだしてもらう」。そんなことを信条として仕事をしています。このことに気付かせてくれたのは、以前の勤め先の所長である祖父江義郎さんや、手伝いをさせてもらった某事務所の環境や人々。そして、今までの施主や職人さんかな...。

そのような姿勢じゃないと長続きしないし、社会的にも面白くありませんから。

キッチン2 

2009年5月 2日

メラハウスのキッチン。各社見積が出ました。

まあ、グレードの違いや価格設定、掛率に差があるから一概に言えませんが、クリナップのパッケージ仕様が他社(パッケージ仕様ではない)の半値近かったです。
※IH、レンジフード、食洗機、キッチンパネルを含めずに計算しています。

今回はアイランド型ではあるけど、建築工事でグルッと囲むので通常のI型2.7mを採用します。やはり、オリジナルで同程度のものをつくるよりは格段に安いですね...。機能性も良いし。

これからも臨機応変に採用していきます。

さて、メラハウスの実施設計は比較的順調。架構をどうするか構造事務所とやりとりしながら、検討しています。当事務所の設計した建物は背の低い建物が多いです。なぜかというと、低いプロポーションを追い求めている訳ではなく、ムダをそぎ落としたいから。ですから、用途やコンセプトによっては背の高いプロポーションもアリです。

車庫&カーポート

2009年5月 1日

今までの新築物件のほとんどにおいて、2台分の車庫をビルドインもしくは併設しています。

天候の悪い日が多い福井においては、ほぼ必須。車庫をつくることは利便性の向上に繋がります。雨にぬれずに出入りしたり、車をどかして作業場としたり...。

よく街で見かけるアルミ製のカーポート。2台収容のもので工事費込みで100万円以上します。恐神ハウスの車庫は作業場付で約150万円(住宅の工事と同時なので、コンクリート打設のポンプ車や建方の諸費用分が安くなっていますが)。またビルドインのものは車庫分だけでは100万円を切ります。

そして、大きいのが建物との調和・調整を図ること。玄関に行くまでにカーポートの中を通ったり、住宅の窓にカーポートの庇が被っていたりは避けたい。そして、住宅と一体感のあるデザインとすることで調和を図ります。何となく似ているけど、色・カタチも様々なカーポートが並ぶより、1つ1つの住宅にあった車庫が並ぶことで、街並は格段に美しくなります。

恐神車庫.JPG

三十八社S邸では敷地と道路の高低差を生かしています。
ポーラエステinひのででは建蔽率やスペースの関係で車全体に屋根をかけることはできていませんが、実用においては有効だそうです。
深谷町N邸では、2方向に出口のある車庫を設けることで、住宅部分とのボリュームを調整しています。
針原T邸では、L型に配置することで外からの緩衝地帯としています。
神領Y邸は2階バルコニーと兼ねて。
そして、現在計画中のプロジェクトも...。

そんな理由で、資金的な面により後工事となっても良いので、新築時に車庫の計画もした方が良いですよ。そこに「住む」ということは環境をつくることですから、是非、綿密に...。